Tillerson to North Korea: 'We're ready' to meet 'without precondition'(ABC News・英語)

 ひとつ前のエントリはとりあえずティラーソン国務長官の発言についての見解をまずは書こうという形で仕上げてます。
 で、同じ講演でこんな話もしているという気になった部分があるのでご紹介しておきましょう。
 ABCニュースの最後の2段落だけを抄訳しています。
また、ティラーソン長官は北朝鮮事態が進行した場合の中国との関係にも言及した。
両国は北朝鮮体制が崩壊した際の核の扱いについて協議済みであり、中国の懸念材料となっているアメリカの駐留について、北朝鮮侵攻後には38度線以南に撤退することを確約していることを語った。

また、長官は中国は大量流入が危惧される北朝鮮難民についても独自の対応策を取り始めていることも明らかにした。
(引用ここまで)

 戦後の体制について中国の憂慮を取り除くことで、地政学的な不安定性を中国が被るようなことはないと保証しているわけですね。
 アメリカの同盟国=駐留基地がある国=韓国によって統一された朝鮮半島と国境を接しないで済むように配慮する、ということです。
 戦後すぐか、キム王朝崩壊後に一定の体制ができるまでなのかは分からないけども、アメリカは38度線以南に撤退するとの確約ができている。
 もう、これ完全に中国との第二次朝鮮戦争についての細かい打ち合わせができているってことですよ。

 ティラーソン長官の「前提条件のない対話」って言葉だけに注目すると見誤るのですが。
 その意味すること(前エントリ参照)と、その他の言葉を合わせて見ると方向性はまったく変わっていない……というかむしろ開戦に向けての進捗が明らかにある。

 ムン・ジェインが「朝鮮半島での戦争は許さない!」と言っている状況で、頭越しに中国とアメリカで戦後体制までの折り合いがついてしまっているようですね。

ちょうど今日出た本。著者は元自衛官。読んでみるか。
北朝鮮がアメリカと戦争する日 最大級の国難が日本を襲う (幻冬舎新書)
幸田洋二
幻冬舎
2017/12/13