韓日漁業交渉決裂のせいで…乱獲問題が深刻な小サバ(中央日報)
「私たちだって小サバを獲りたいわけじゃないんです。大きくなったサバの10分の1の値段にしかならないのに…。しかし燃料費をまかなうためには獲らざるを得ないんです」。今月11日、韓国の近海で水揚げされたサバの90%以上が取り引きされている釜山西区(プサン・ソグ)の共同魚市場委販場で会った大型旋網漁船(サバ漁船)船長の話だ。

この日、委販場にはサバ10万箱が出たがこのうち6万箱が21センチ前後の小サバだった。28センチ以上のサバ一箱には10万ウォン(約10400円)以上の値がついたが、小サバは10分の1水準の1箱1万1000ウォンだった。大型旋網水産協同組合のマ・イルド指導課長は「昨年7月から韓日漁業協定が中断してサバ漁獲量の30%を占める対馬に行けなくなった」とし「ことしサバの漁獲量が700億ウォン分減り、小サバでも獲らないと人件費や燃料費を充当することができない」と打ち明けた。 (中略)

専門家は漁を禁止しているサバの体長の基準(禁止体長)を現行の21センチから28センチに引き上げないと小サバを乱獲を防ぐことができないと言う。韓国水産資源管理公団関係者は「サバの禁止体長21センチという基準はサバ資源管理に何の効果もない数値」とし「サバが稚魚を過ぎて成魚と体形がほぼ同じようになる未成魚のサイズ28センチまでにするべき」と話した。これについて海洋水産部関係者は「禁止体長基準のないサバに昨年5月から規制条項を適用しようとしたが、漁民の反発が大きかった」とし「ひとまず制度を導入した後に徐々に禁止体長基準を引き上げていく」と釈明した。

大型旋網漁船業界は、政府が韓日漁業協定を妥結して、中国漁船は21センチ以下でも穫れるようにしている現在の韓中漁業関連の協定を早く解決するべきだとする立場だ。マ課長は「対馬で操業できるように韓日漁業協定を早期に妥結し、中国漁船が済州(チェジュ)海域で21センチ以下のサバを獲ることができないようにするべきだ」と主張した。
(引用ここまで)

 2014年に日韓漁業交渉が決裂した際、「交渉決裂による被害は日本のほうが大きい」と海洋水産部の役人は話していたものでしたね。
 ところが実際の数字を見てみると、日本側は韓国の漁場にほとんど行っていないのに対して、韓国側漁船は退去して対馬近海にやってきて漁をしている。

 タチウオも獲れなければ、サバも獲れない。
 釜山の漁師からは「我々は日韓関係が悪化した被害者だ」なんて声も挙がるそうです。

 漁師からは「一刻も早く日韓漁業協定を妥結してくれ」って話が出ているそうですが、実際の交渉はほぼゼロ。交渉開始の依頼は韓国側から定期的に来ているそうですけども。
 上のエントリでの数字を見てもらっても分かるように、日韓漁業協定なんて日本側には利はひとつもない。
 韓国側からの注文もGPS航行記録装置の装着義務に反対しているとか捜査が厳しすぎるから緩和しろ、挙げ句の果てにはEEZでの捜査権を韓国に委譲しろとか違法操業する気満々ですからね。
 日本側が損を承知の上で韓国になにかをやらせるという時代は明確に終わったということなのです。

 漁業協定は表に出てくる話なので分かりやすいのですが、こういうことが「日韓関係を適切にマネージする」ということなのでしょうね。

マネジメント[エッセンシャル版]
P F ドラッカー
ダイヤモンド社
2001/12/13