【萬物相】儀典を武器にした外交(朝鮮日報)
 2007年12月、韓国の宋旻淳(ソン・ミンスン)外相がパレスチナとイスラエルを歴訪した。先に到着したパレスチナではベンツ車に乗り、交通規制された道路を走った。しかしイスラエルにやって来た宋外相は、ボルボ車に乗り、途中で前のタイヤがパンクするという事故に遭った。しかもその車はドアに傷があり、「VOLVO」のVの字も欠けていた。イスラエル外務省の庁舎に掲げられた太極旗(韓国の国旗)は、四卦(しけ)がでたらめだった。イスラエル側はミスだと謝罪したが、宋外相が先にパレスチナを訪れたことに対する「儀典上の報復」という声もあった。 (中略)

 外交の舞台では、意図的におろそかにした儀典が相手を圧迫する武器になることがある。中国の王毅外相が「使い手」として知られている。王毅外相が約束より20−30分遅く現れたら、相手は「なぜ遅くなったのか」「どれくらい遅くなるのか」と思って、肝心の交渉内容への集中力をなくしてしまうというのだ。 (中略)

 儀典を意味する「Protocol」の語源には「関係を滑らかにする潤滑油」という意味がある。韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、12月13日から中国を国賓訪問している。首脳外交において、国賓訪問は最高ランクに当たる。11月のトランプ大統領訪中時のように紫禁城をすっかり空にして応接するというのには及ばなくとも、国賓に対する最低限の礼儀は守ってこそ、きちんとした国といえる。文大統領を迎える人物として「高高度防衛ミサイル(THAAD)担当」の次官補を送るなど納得できない外交上の冷遇が続いているのは、韓国を飼い慣らそうとする手口とみられる。もちろん、これにどのように対応すべきかという点は、韓国の外交力と国の格の問題だ。
(引用ここまで)

 まあ、連なる事態のうちのひとつくらいであればまだ「偶然かな」とか「手違いかな」とか「アナウンサーが悪劣な人間なのかな」といった解釈もできるかもしれませんが。
 これだけ重なった上で、かつ報道陣が警備にぶん殴られるなんて事態が起きれば自分たちがどういう扱いになっているか理解できるでしょうよ。
 一方向の指向性を持った出来事が連続で起きることは、偶然ではないのですよ。
 2002年にそんなことが起きたことがありましたっけね。

 国賓として招かれているのに、次官補級が出迎え。
 CCTVのキャスターからはTHAAD問題で突き上げられる。
 序列第2位の首相からは午餐拒絶
 報道陣はぶん殴られる。

 三不の誓いを立てた以上、中国にとって韓国というのはこういう扱いを受けるべき国だということを教え込むために招いたということなのです。
 中国というのはそういう国ですよ。

 ムン・ジェインも「THAAD問題は封印された」という主張を一時的とはいえども裏書きしてもらえた。
 得るべきものは得た。その代償がこれらの「軽い扱い」だったわけです。まさに等価交換ってヤツですよ。

うわー、15年前か……。
鋼の錬金術師 1巻 (デジタル版ガンガンコミックス)
荒川弘
スクウェア・エニックス
2002/1/22