文大統領の訪中外交の評価、「肯定的」55%「否定的」33%(中央日報)
世論調査専門機関リアルメーターがCBSの依頼で15日に全国成人510人を対象に質問した結果(95%信頼水準に標本誤差±4.3%ポイント)によると、今回の韓中首脳会談に対して「韓半島(朝鮮半島)の平和と安全に役に立った会談で、肯定的に評価する」という回答は55.8%となった。

一方、「外交欠礼・屈辱外交などの話が出るため、否定的に評価する」という回答は33.7%となった。10.5%は「よく分からない」と答えた。

年齢別には30代(71.1%)、20代(68.7%)、40代(67.3%)などで肯定的に評価するという回答の割合が高いことが分かった。一方、50代では肯定的評価(38.5%)より否定的評価(45.7%)の回答がより多く、60代以上でも肯定的評価(40.5%)より否定的評価(45.1%)の割合が高かった。
(引用ここまで)

 記事タイトルを見て「は? あのポンコツ訪中に肯定的って評価が55%? 韓国人終わってんな」くらいな気分になったのですが。
 正直なところちょっと質問のしかたに偏向があるので、数字をそのまま飲み込めない世論調査です。
 「韓半島の平和と安全に役立った会談」と「外交欠礼・屈辱外交などの話が出る」っていう前提だと、特に支持者は「肯定的だった」と答えるんじゃないかなぁ。
 そもそも、「平和と安全に役立った」のかどうか、今回のムン・ジェイン訪中はそこから見ていく必要があると思うのですけどね。
 いわゆる「朝鮮半島4原則」なんてものは以前から韓国と中国が共謀しているかのように唱えているお題目を再確認しただけでなにも新しい話なんてないし。

 ただ単に「あなたは今回のムン・ジェイン訪中を肯定的に見ますか、否定的に見ますか?」っていう質問だったらもうちょっと均衡したんじゃないかと思いますね。
 それでも30代の71.1%、20代の68.7%、40代の67.3%が肯定的っていうのはちょっと衝撃的な話です。
 そして50代が38.5%、60代以上が40.5%しか肯定的ではない。一気に半減。
 40代以下と50代以上が完全に隔絶している韓国の情勢が浮き出てきています。

 韓国ではベビーブームが朝鮮戦争後にありました。
 1955〜63年生まれがベビーブーマーであるとされています。ちょうど現在の50〜60歳くらいがベビーブーマーであったということになりますかね。
 つまり、旧来の「希望のあった」韓国と、「急速に希望のしおれていった」韓国の世代による隔絶。それがそのまま保守系支持と革新系支持にすっぱりと分かれているとイメージすればほぼ間違いないポートフォリオでしょう。

 40代以下の支持者は「社会の破壊者」としてのムン・ジェインに期待しているのだろうと理解しました。
 NAVERのニュースにおける「外交天才!」っていうアレは決してコメント部隊によるものだけではないのだろうな、とも感じましたね。
 それだけ若年層は社会としての行き詰まり、息苦しさを感じているのだろうな、と。

完全独習 統計学入門
小島 寛之
ダイヤモンド社
2006/9/28