日韓財務対話、年内開催見送り(日経新聞)
日本と韓国の財務当局は2017年中をめざしてきた財務対話の開催を見送る。従軍慰安婦問題などが壁になり、金融協力を話し合う環境が整っていないと判断した。早期開催をめざす日中韓首脳会談などの結果を踏まえ、日程を再調整する。

日韓財務対話は日本から財務相、韓国から企画財政相が参加する。国際金融に加え予算や税制といった内政担当の幹部が一堂に集まり、両国の経済・金融問題を話し合う。17年は日本で開くことになっていた。
(引用ここまで)

 いくら韓国が「政経分離の原則がどうのこうの」だとか、「ツートラック外交を実践」だとか言ったところで、日本側にそれを受け容れるつもりがないのであればこうなるよ、といういい実例ですね。
 大統領から直接派遣された特使がなにを言おうと、あるいは「対日外交最終兵器」とされた女性外交部長官が来ようとも。
 日本側が「慰安婦合意が遵守できていないので、おつきあいできません」と言ってしまえばそれまでなのです。
 もはや日本側の認識が元には戻らないであろうということも考慮するのなら、日韓関係は楽韓Webがいうところの「ただの隣国関係」に限りなく近づいているといえるでしょうね。

 ちょうど中国と韓国が国交を結ぶために、韓国側からの依頼を受けて中曽根大勲位が中国側とのコネクションをつくったという外交文書が公開されたところですが。
 かつての日本はこういった韓国側から「懐に飛び込まれての依頼」を断れない人物が多かったのですよ。
 正直なところ、それが悪いことだとは思わないのですけどね。
 「同じ国の人間であった」という彼らのノスタルジーを否定することはできませんし、当時は国益としてみても否定できない部分が大きい。対ソ連こそが日本の防衛基本方針のすべてと言ってもいい状況でしたしね。
 でも、そこから数十年が経過して冷戦は終結し、日本の仮想敵国は中国となった。すべての情勢は変化した、ということなのです。
 21世紀に至っても日本は温情をかけすぎたし、韓国はやり過ぎたのですよ。

 それはそれとして麻生副総理が韓国側と財務協議するというシーンがあるのだったら、それはそれで見たかったような気もしますけどね。

歴史劇画 大宰相 第十巻 中曽根康弘の野望
戸川猪佐武 / さいとう・たかを
講談社
1999/11/20