米国務長官演説は「ハル・ノート」だ(日経ビジネスオンライン)
──「米国が北朝鮮と対話に乗り出した」と思っていました。

鈴置:そう勘違いしている人がけっこういます。ティラーソン(Rex Tillerson)国務長官のアトランティック・カウンシル(Atlantic Council)での演説がきっかけです。

 前回にも引用しましたが、世界中のメディアがこの演説を誤読して「米国が対話路線に転換か」と報じました。それが完全な誤りだったのです。

 この演説をきちんと読んだ安全保障専門家は「路線変更などしていない」と受け取りました。対話路線どころか、最後通牒と見なした専門家もいました。 (中略)

 専門家の中には「これは太平洋戦争直前のハル・ノートだ」という人もいます。当時、ハル・ノートを日本が受け入れると米国側も思っていなかったでしょう。でも米国はそれを日本に送りました。

──北朝鮮が受け入れないであろう「ハル・ノート」を突きつけた。米国は開戦の言い訳をつくっているのですか?

鈴置:その側面もある、との表現が正しいと思います。「ハル・ノート」で何らかの打開策が見つかれば一番よし。不幸にもそういかない時は「ハル・ノートで手を尽くした」と世界に説明できる――。両面あると思います。
(引用ここまで)
 注意:ただの自慢エントリです。

 鈴置高史氏が今月半ばにあったティラーソン国務長官の「なんだったら前提なしで一回対話してみよう」という呼びかけについて語っています。
 楽韓Webでもこの発言について「本当に最後の最後の局面にきてしまったからこその発言」という形で紹介しました。
 もちろんうちは安全保障専門家ではありません。
 ただ、そういった訓練を経た専門家でなくとも、数パーセントの人間はそれを認識できたのではないかと思われます。
 マーケティングでいうところのイノベーター理論のイノベーターにあたる、その分野の最先端にいるべく知識を集めている人間であれば、ってところですかね。
 もしくは金か火薬の臭いに敏感であれば(笑)。

 日本の報道よりも前にABCのニュースで発言を見て「我々は彼らに対して手を差し伸べた、前提なしの対話すら申し入れた。でもダメだったのだ」というエクスキューズとして受け取れなかったのです。
 視点の問題ではあると思いますけどね。
 ちょうど上記のエントリを書いているときに「ああ、これはハルノートだなぁ……」と思ったことを覚えています。うまくエントリの中にハメこめることができなかったので、実際には書いてはいないので後付けですが。

 ほとんど他の韓国ウォッチサイトには目を通していないのですが、これを見抜けたかどうかは割とクオリティの判断ポイントになるんじゃないかと思います。
 もちろん、自分が見抜けたからこそ言っているのですけどね。

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佐藤圭一
講談社
2016/8/18