李明博政権の対UAE軍事支援計画、文政権が再検討(朝鮮日報)
 李明博(イ・ミョンバク)政権時に樹立されたアラブ首長国連邦(UAE)に対する軍事力支援計画を、現在の文在寅(ムン・ジェイン)政権が再検討しようとしていたことが分かった。また、両国間で締結した軍事協力関連の了解覚書をめぐっても、内部で問題になっていたと言われている。現政権のこうした動きにUAEが不満を訴えたため、大統領府の任鍾ソク(イム・ジョンソク)秘書室長が特使としてUAEに派遣されることになったのではないかとの見方も出ている。

 軍消息筋は「李明博政権時代に原発を受注した際、両国間に了解覚書形式の軍事的合意があった。このため、韓国合同参謀本部がUAEに対する軍事力支援計画を立てたと聞いている」と語った。ところが、「現政権発足後、合同参謀本部の支援計画や了解覚書について、手続き上違法性があると指摘された。再検討または修正しようという動きがあったと承知している」と語った。

 野党関係者は「軍事協力の内容の中には、UAEに緊急事態が発生した時、韓国が軍事的支援をするという内容も含まれていると聞いた」と話す。これに対して政府内部では「国会の同意なしに樹立されたとすれば、これを履行するのに憲法上、合法性の問題がある」と異議があったというのだ。現政権でUAE軍事訓練協力団Akh部隊(韓国の特殊作戦教育・訓練派遣隊)を縮小しようとする動きがあったのも、こうした話と関係があるものと見られる。これに対して、UAE側は「約束違反だ」と反発したとのことだ。任鍾ソク秘書室長が特使として派遣されたのには、UAEの反発を鎮める目的もあったと言われている。
(引用ここまで)

 ああ、これか……。
 ムン・ジェインの就任以来、韓国の省庁すべてで「積弊清算委員会」、もしくはそれに類したものができていて過去9年間のイ・ミョンバク、およびパク・クネ政権でどのような運営が為されていたのかの検証が行われているのです。
 いわば、慰安婦合意検証タスクフォースと同様の精査がすべての省庁において行われていて、過去9年分の資料をひっくり返してあら探しをやっているのですよ。
 で、なにかある度に「積弊だ!」「ろうそく精神に反する!」「合法ではない(違法だとは言っていない)」だの言い出して、当時の責任者を吊し上げているというのが現状。
 積弊清算という美名を借りた反革命勢力狩りであって、自分の任期の5年間で保守勢力をリアルに根絶やしにしようとしているのですけどね。

 外交においても同様のことが行われていて、UAEに対しても韓国軍からの原発警備のための派兵や訓練教団派遣を縮小するための動きが出た、と。
 で、それに対してUAEは「原発を韓国に作らせる協約を結んだ際の約束だろ」ということで、反発してきたと。
 内政では「政権が変わったから」という理由で納得させられるのでしょうし、むしろポピュリズムによって生まれた政権にとってはやるべきことですらあるのでしょうが。
 外交政策で政権が変わる度にこんなんやってたら、どの国からも一切の信頼を受けることができなくなりますわな。
 どこかで聞いた話ですけども。

 保守勢力を根切りするため、そしてそのために国民からの支持率を維持するには手段を選ばないな。この視点からだと、昨日書いた慰安婦合意を破棄しにかかる状況っていうのも理解できる部分ではありますかね。
 それに加えて、自らの政策の根幹でもある「原発廃止、再生可能エネルギー推進」という方向性にも合致していますからね。最終的にはUAEとの事業中断すらやりかねません。

ポル・ポト〈革命〉史 虐殺と破壊の四年間 (講談社選書メチエ)
山田寛
講談社
2004/7/10