韓国憲法改正草案を独自入手、国家社会主義的性格が露わに(朝鮮日報)
 国会憲法改正特別委員会の諮問委員会が1日、非正規雇用制度をなくして整理解雇を原則的に禁止するとともに、労働組合の経営参加を保証する左傾的内容の憲法改正案草案を作っていたことが分かった。世界的な傾向である「フレクシキュリティ」(労働市場の柔軟化)とは逆行する内容を憲法に盛り込もうというものだ。諮問委はまた、憲法前文などで国家体制の根幹をなしている「自由民主的基本秩序」という言葉を削除・修正するなどしている。

 本紙が同日単独入手した諮問委の改憲案には「期間制・派遣制労働の事実上禁止」「整理解雇禁止」「労働者役員制」などの条項が多数盛り込まれている。改憲案第35条第2項は「労働者を雇用する時に正当な理由がない限り期間の定めがなく、直接雇用しなければならない」となっている。また、「解雇から保護される権利」も規定している。経済界関係者は「現行の期間・派遣制労働者の存在を否定し、事実上、労働者の終身雇用を確保するという意味だ」と説明する。

 経済分野では、法案に入れるだけでも議論を招く事案を憲法に盛り込んでいる。諮問委は第119条第3項を新設し、企業に対する消費者の集団訴訟と懲罰的損害賠償制の保証を明記した。企業が「経営負担が増す」と懸念している制度を憲法で規定しているのだ。現政権が雇用創出案として提示した「社会的経済」に関する内容も諮問委の憲法改正案に盛り込まれている。改憲案には「所得と社会サービスを保証される権利」などもある。

 諮問委はまた、憲法前文から「自由民主的基本秩序」という言葉を外した。「自由市場経済」の代わりに「平等な民主社会」が強調されている。第4条では統一政策の前提を「自由民主的基本秩序」から「民主的基本秩序」に変えた。「民主的基本秩序の方がもっと広い意味になる」と言っているが、自由民主主義と市場経済秩序を大幅に弱体化させるとの指摘もある。
(引用ここまで)

 UAEともめている中身が派兵するかどうかではないか、としているエントリで「ムン・ジェイン政権は保守を根切りしようとしている」と書きました。
 それを憲法で規定しようという方向性でいるようですね。
 4年5ヶ月後の自分の退任時には韓国が国として引き返せない形で社会主義化、できることなら共産化しようという方向性でいるのですね。
 これ、最初に書き始めたのはうちではなく、室谷克己さんです。

 ムン・ジェイン政権の究極目標は北との統一。それも連邦制といった生ぬるい形ではなく、彼らが理想とする共産主義での北からの吸収統一、赤化統一です。
 ただ、その目標達成に関しては5年では難しかろうというということもあって、改憲で4年重選ありの大統領制に変更しようとしているのですね。

 楽韓Webでは以前から「ムン・ジェイン政権は13年続く」というような話をしています。
 現行の韓国の憲法では大統領の任期を変更しても、改憲時の大統領には適用されないということが決まっています。
 これは過去に憲法を変更して「合法的」に任期を伸ばしてきた軍事政権のやりかたを封じ込めるための規定。
 さすがにムン・ジェインもこの憲法規定を破るようなことはないと思うのですが……。ないと思うのですけどね?

 というわけで次期大統領はおそらく重選可能になり4年2期までの最大任期8年の政権となり得るのです。ムン・ジェインはその政権に対して上皇的な位置(プーチンの首相時代のような)に立つのではないかと予想します。

 問題は有権者たる韓国人がそのやりかたに反発するかどうかですが。
 少なくとも韓国の40代から下の世代は圧倒的なまでにムン・ジェイン支持となっています。あのみじめな結果に終わった訪中であってですら、40代以下は2/3以上が肯定的に受け止めているほど。
 韓国社会をぶっ壊すことに期待がかけられているといっても過言ではないでしょう。
 現状が続くくらいなら、社会そのもののがぶっ壊れたほうがいいというくらいの気持ちの層が増えているのは間違いないのです。すでに造船の街である巨済島では暴動の噂が出るほどです。

 さらに韓国の30代以下というのは1997年の金大中政権からこっちの社会主義に対してアレルギーのない……というか左派政権で過剰に左に偏った教育を受けてきた世代でもあるのです。
 いますぐには無理でも10年後、朝鮮戦争を直接体験した世代が消えたあとであれば可能になるんじゃないかと思いますね。

 しかし、集団訴訟と懲罰的損害賠償や、労組の経営参画を憲法で規定……か。
 この改憲は今年中にも行われるのではないかとの話ですが。さて。

 ちなみに、朝鮮日報の本国版(NAVERニュース掲載)については6500以上のコメントがついていて、そのほとんどが「こんな風に批判的に報じるとは朝鮮日報はやはり積弊勢力だ」みたいなものとなっています。
 コメントのおおまかな年齢分布も見れますが40代以下が75%。30代以下で43%。ふむ。

文化大革命 (講談社現代新書)
矢吹晋
講談社
1989/10/20