South Korea looks to broaden scope of talks with North(FINANCIAL TIMES・英語)
 北朝鮮の平昌冬季オリンピックへの参加について、板門店で南北会談が行われようとしています。
 どうもムン・ジェイン政権側はオリンピック参加の話だけではなく朝鮮戦争による離散家族の再会、さらには軍事的緊張緩和のための会談にしたがっているとのこと。
 離散家族の再会に関しては会談が実現する可能性が出た時点で「このくらいのこともやるのではないか」という観測がありましたが。
 日米中露を無視し、一気になんらかの協約を結ぶ機会くらいに考えている可能性があって危険であるというような論調になっています。
 一度の会合であまりにも多くを求めるのではないかと。 

 記事中にも「これまでも北朝鮮は会談を利用してきた」と語る韓国の専門家の言葉がありますが、今回は素人政治家であるムン・ジェイン政権から代表団が送られることでさらに泥沼になる可能性があります。
 東国大学のキム・ヨンヒュン教授が「一度の会合で多くの目的を果たそうとはすべきではない。今回はオリンピックについてだけ焦点をあてるべきだ」と述べています。

 楽韓Webで何度も書いていますが、ムン・ジェインの目的は統一にあります。できれば赤化統一を果たしたいところでしょうが、さすがにそれは無理でしょうから自分の政権では道筋だけでもつけておきたいという方向性が見えてきています。
 憲法改正草案はその方向を向いていることを示唆しています。

 なので、この機会を逃さずにできるだけ多くのことを決めようとする可能性は充分にあるでしょう。
 就任からここまでの政策のやりかたを見ても分かるように、経済・福祉や閣僚就任において周囲の言葉などまるで聞き入れずにやりたいようにやってきた政権です。
 ここで中国に対する三不の誓いのような、大幅な譲歩をしてしまう可能性があります。

 噂されている開城工業団地の再開であったり、米韓合同軍事演習の無期限延期というような捧げ物をしてきてしまう可能性が少なくないのではないか……と危惧します。
 それでなくても現在のように世界的に北朝鮮に対する圧力が是認されている状況であってですら「人道的支援を行う」と言って譲らないムン・ジェインです。
 実際に北の代表団と会えるという状況になる今回、どこまで舞い上がるのか分かりません。