韓国の新方針は意味不明 日本政府合意実施を働きかけへ(NHK)
日本、反発強める「韓国側主張は矛盾」(毎日新聞)
また、日本側が拠出した10億円の代わりに韓国政府の予算を充てるとしていることについても、複数の外務省幹部が「意味がわからない」と述べるなど、政府内では韓国側の意図が不明確だという受け止めが広がっていて、ムン・ジェイン(文在寅)大統領が10日の記者会見でどのように言及するのか注視しています。
(引用ここまで)
 日本側は「合意を履行した日本に対しさらに自発的な対応を要求しており、韓国側の『合意は破棄していない』という主張とは矛盾している」(外務省幹部)などと反発を強めている。(中略)

一方、9日の韓国側の発表の内容には不透明な部分が多く、日本政府関係者は戸惑いを隠さない。慰安婦支援の財団に日本側が拠出した10億円の扱いについては、「韓国側が10億円を充当するとした意味を問い合わせても韓国側から説明がない」(外務省関係者)と不満を漏らした。政府高官は「韓国が追加で10億を拠出するなら批判する必要はないが、日本が拠出した10億とそのまま入れ替えるというなら絶対に受け入れない」と強調した。
(引用ここまで)

 まあ……分からんよね。
 おそらくこの10億円と同額を政府予算から拠出というのは「謝罪していない日本政府からの穢れたお金」という認識ではないかなと思われます。
 何度か「韓国は自らを道徳性の高い民族であると自負している」という話をいろいろと引用しながらしていますが。
 逆説的には「日本は道徳性の低い国である」という認定でもあるのです。
 道徳性においてはるかに上回る韓国は日本よりも常に上にある、という認識をしているわけです。

 今回、その道徳性の低い国が「最終的、かつ不可逆的に解決」という文言を強要し、さらに金まで出してきた。
 日本の金を受け取ることは日本の道徳性が韓国と同等のものになってしまう。
 そのことを避けるための措置であるという視点に立てば、この「意味不明な措置」が理解できるのかなとちらっと感じます。

 もうひとつ、韓国政府にも韓国にとっての慰安婦問題の解決方法が分かっていないのではないかという疑惑があります。
 今回のカン・ギョンファの記者会見、およびムン・ジェインの談話にあった「日本側の自主的な心からの謝罪」っていうのもいかにもとってつけたような話で、解決手段ではないのですよね。
 解決させるつもりなどないし、たとえ慰安婦が全員死んだところで問題が解決するわけじゃない。

 エドワード・ルトワックが「韓国がいまだに日本を恨んでいるのは、戦わずに併合された父祖を恨んでいることを日本に対して当たり散らしているだけ」と中国4.0で看破していました。
 そうであれば「日本に戦争を仕掛けて勝つ」か「国力を増大して日本を二級国として併合する」くらいしか恨を晴らす方法がない。
 慰安婦問題はその文脈上にある話なのです。
 解決手段なんて最初からないので、有無をいわさずに「最終的かつ不可逆的に解決」と力業でやってしてしまうしかなかったのですが。
 ムン・ジェイン政権は慰安婦合意を実質的に否定してしまったので、また解決手段がなくなってしまったのですね。
 慰安婦合意検証TFによって否定してみたものの、それじゃあどうすればいいのかってことになった結果が今回の「意味不明な動き」の正体ではないかなと。
 楽韓Webの見解は明日にでも出しましょう。

中国4.0 暴発する中華帝国 (文春新書)
エドワード・ルトワック
文藝春秋
2016/3/18