[社説]「堤川火災」で明らかになった消防当局のひどい無能(韓国日報・朝鮮語)
29人の命を奪った堤川スポーツセンターの火災惨事は、小規模消防署の人材と装備では防ぐことが難しかったという不可抗力の災害ではなかった。家主の消防設備安全管理不良の消防救助隊の初期対応力の不足が相まってもたらされた人災というのが消防合同調査団の調査結果だ。特に初期対応不良の理由が現場指揮官の判断能力不足から来ているという点がひどい。消防当局は重い責任を感じて当然だ。

合同調査団の発表内容を見ると、当時の2階の女性サウナで119に3回の申告電話がかかってきた。しかし、状況室はこのような事実を無線ではなく、携帯電話で現場チーム長に伝達した。災害現場標準的な手順上の指示は、無線を優先するようにした原則を破ったのだ。さらに、現場チーム長は救助隊員たちに、これを知らせなかった。もし状況室が無線を通じて現場の消防隊員の多くが内部の状況を共有できていた場合であれば、それでなくても現場チーム長が消防隊員に情報を公開していたのであれば議論を通じて2階に迅速に進入すべきことを優先したのではないだろうか。最終的には先延ばし構造で、2階で20人の人命が犠牲になった。災害発生時のもっとも基本的な原則さえ守られていない無能と無責任の結果があまりにも大きい。

初期指揮を務めた幹部も指揮能力が不足することは同じだった。彼もLPGタンク爆発防止などの目の前にさらされたリスクと3階の手すりにぶら下がっ市民救出だけに集中して建物の裏側にあった非常口を通じた進入や窓ガラスの破壊を通じた内部進入を試みなかった。これまで消防当局は、バックドラフト(急激な空気の流入で炎誘発)を懸念したものとしていたが、調査団は「指揮能力不足」のためだと釘を刺した。現場における救出において必須のはしご車は操作者の訓練が不十分で応急措置に慣れていなかったことが明らかになった。人材と装備が不足しているというだけでは覆うことができない明白な現場対処に失敗した。

合同調査団は、忠北消防本部長をはじめとする関係者の重い懲戒を要求したが、懲戒だけで惨事の再発を防ぐことができないということも明らかである。人材と設備の迅速な補強と防災システムの全面的見直しが必要である。消防士の体系実戦訓練が優先的に行われなければならない。現場対処能力は、通常の徹底反復訓練と教育を介してのみ育てられる。数多くの安全事故で確認されてきたようにマニュアルや規定は、完全に近いほど揃っている。問題は実際の状況においてそれらを実行することができるかだ。消防当局は、堤川火災惨事を綿密に復習して反面教師としなければならない。
(引用ここまで)

 堤川のビル火災、違法駐車で消防車が現場に行けなかっただの、スプリンクラーが動作しなかっただの、自動ドアが開かなかったなんだのもあるけども、消防署の対応もひどかったとのニュース。

 無線で全体に知らせなければならなかったのに、携帯電話で1人だけに知らせた。
 ビル内に進入しての救出もやろうとしなかった。
 そもそもはしご車が整備不良ではしごを伸ばせないっていうオチでしたね。
 民間のはしご車が出て被害者を救っていたっていう。

 韓国の消防車と聞くと思い出すのが、象を寄贈してくれるというカンボジアに対して返礼で消防車を送ろうということになったというニュース。
 整備もろくにされていなかったもので、修理した時点でギアが入らずに寄贈式典に来ることができなかったっていうオチ。
 しかも、「韓国からこれをいただきました」ということでカンボジア国会で散水作業を実演してみせようと思ったら今度はポンプが作動しなかったというオチ。
 二段オチは基本ですよね。

 ま、そんな整備であったり、まともな訓練をやっていなかったり。
 違法増築が発見されたり、火災の4日後にはふたたび違法駐車車両で道がふさがっていたり。
 いくら「今度こそマニュアル遵守を!」って叫んでも、こういった無法状態は滅びませんわ。「何度でも蘇るさ。それこそが韓国だからだ」ってとこですね。

もう一つの「バルス」 −宮崎駿と『天空の城ラピュタ』の時代−
木原浩勝
講談社
2016/10/5