18兆ウォン規模KF-X事業の「3重苦」(文化日報・朝鮮語)
18兆ウォンを投入して2026年までに戦闘機120機を生産する韓国型戦闘機(KF -X)事業が相次ぐ悪材料に重大な節目を迎えている。

ムン・ジェイン政府に入って検察と監査院がKF -X事業初期の共同開発国であるインドネシア事業参加過程と関連した韓国航空宇宙産業(KAI)とインドネシア間の契約全般を調査中だ。さらにインドネシアの投資分担金未納に続き、米国防総省傘下の防産技術保護本部(DTSA)が戦闘機の技術海外流出などについて、KF -X事業関連輸出許可(E / L)の承認の問題を監視するなど、三重苦に苦しんでいる。

9日の防衛産業界によると、海外KF -Xビジネス航空技術企業(TAC)に参加している米国のロッキード・マーチンは、電子戦抗戦システム、燃料ポンプ、燃料管などの戦闘機の主要部品の技術移転に非協力的なので事業推進に困難を苦しんでいる。政府関係者は「監査院と検察は主契約者であるKAIのシステム開発会社の契約の過程、インドネシア事業への参加との契約プロセス全体の監査および調査を行うことを知っている」と述べた。

国会国防委員会キム・ジョンデ(正義党)議員によると、昨年、インドネシアが納付することにした1821億ウォンのうち1389億ウォンを未納したことが明らかになっており、事業推進に困難が加重されている。

キム議員は「KF -X研究開発投資の7兆5000億ウォンのうち、インドネシア政府が20%を投資することになっているが実際の契約は両国政府間のものではなく、インドネシアの公企業であるPTDiと韓国側システム開発企業であるKAIの間で締結された」と「インドネシアの分担金が期限内に納付されない場合、開発費の40%のコストをKAIが一手に引き受けるとされている」と述べた。

キム議員側は「KAIに来たインドネシアの技術者が、密閉空間で戦闘機の開発に関連する、しっかりとした技術教育訓練を受けられず、自国政府に不満を示したのが、昨年の分担金未納でつながった可能性が提起された」と明らかにした。

これと共に、米DTSAが今月末KF -X事業主契約者である国防科学研究所(ADD)を直接訪問しKF-X、インドネシア技術移転関連についてデューディリジェンスを準備していることが分かった。DTSAは、別の主契約者であるKAI訪問も要請して日程を調整していると伝えられた。

防衛事業庁は「DTSAのADD訪問は検閲ではなく、技術の保護に関連するステータス聴取のためのもの」とし「インドネシアの技術流出かどうかの調査については分からない」と釈明した。
(引用ここまで)

 みんなが大好き、韓国型戦闘機KF-Xのニュースの時間だよー。
 とりま三行。過去エントリ付きで。

アメリカから技術移転が進んでいない
インドネシアから金払われていない。
政府から前政権との癒着が絶賛調査中

 アメリカからは技術移転を渋られています。
 というのも、共同開発国であるインドネシアはイスラム教を国教とする国。イスラム陣営への技術流出が恐れられているのですね。
 一時期、インドネシア側のIF-Xに関してはモンキーモデルにするのではないかとの話もありました。
 ですが、インドネシア側からは「ちゃんと技術移転をしないのであれば開発費を負担することはできない」と開発費支払いを保留されている。
 ついでにいうと、開発主体であるKAIは前CEOがパク・クネに対して違法献金していた可能性が高いとされ逮捕。前CEO直属の副社長は自殺。
 経営陣は刷新されていますが、いまだに捜査は続いています。

 ……詰んでない?
 ちなみにKAIへの捜査以外はすべて事前に「これ無理ゲーだろ……」って言われていたものでした。案の定って感じでした。
 一応、AESAレーダーなんかはヨーロッパの企業から「技術協力」を受けて供与されるようですが、それらを統合するソフトウェアを本当に作れるのかという疑惑もあったりなんだり。

 なお、KF-Xが開発スケジュール通りに2026年までに完成せず、初期作戦能力を獲得できない場合、F-4・F-5の退役に間に合わずに100機単位での航空戦力欠如となることがほぼ決定しています。
 この場合、F/A-50を増産するのではないかという話になっていますけどね。まあ、F-16の中古をレンタルしてくるか、F/A-50の増産くらいしか手はないわな……。

 日和ってグリペンNG輸入とかにならないよう、技術大国である韓国の威信にかけてKF-X事業を存続させてもらいたいものです。
 そもそもムン・ジェインは「自主国防」を(駐韓米軍撤退させるために)政策前面に押し出しているので、「韓国の独自技術で作られる」KF-Xはそれに合致するはずなのですけどね。
 ムン・ジェイン政権にとって「積弊清算」と「自主国防」を秤にかけるとどっちが重くなるのかという、韓国ウォッチャーにとってはけっこうな面白ポイントではあります。

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関賢太郎
パンダ・パブリッシング
2017/10/13