政府批判コメント急増、韓国ポータルサイト大手が捜査を依頼(朝鮮日報)
韓国ポータルサイト大手のネイバーは19日、ニュースコンテンツに対するコメントが特定の政治傾向に沿ってでっち上げられているという疑惑が浮上したことを受け、真相究明のため、警察に捜査を依頼した。

 これに先立ち、与党・共に民主党の秋美愛(チュ・ミエ)は17日、「ネイバーでのコメントは個人攻撃、暴言、卑下、嫌悪が渦巻く場になっている。匿名を傘に文在寅(ムン・ジェイン)大統領を『災いの元』扱いし、大統領支持者を操ろうとする明らかな犯罪行為だ」と批判していた。秋代表は「いかなる措置も取らず、それを黙認、幇助(ほうじょ)するネイバーの責任も問わざるを得ない」と迫った。

 大統領府(青瓦台)が国民からの請願を受け付けている掲示板にも「ネイバーの記事へのコメントに対する『いいね』の件数に操作の疑いがある」との書き込みが相次いでいる。18日に書き込まれた請願には21日現在で2万8000人余りが賛同の署名を行った。署名が20万人を超えると、大統領府が直接答弁しなければならないが、こうした状況下でネイバーが先手を打った格好だ。
(引用ここまで)

 韓国与党である「共に民主党」の党代表がポータルサイトであるNAVERに対して「ニュースへのコメントで政権側に批判的なコメントがつき、それを『いいね』でサポートする意見が続々とつくのはおかしい。組織的な行動ではないのか」という批判を繰り広げているそうですよ。
 で、それに先んじてNAVERが「じゃあ実際のところどうだか見てもらおうじゃないか」とばかりに警察に捜査を依頼したと。
 面白いですね。
 この「政府批判のコメントが一気に多くなった」という事象自体もなかなか面白いのですが。
 そもそもどこから「共に民主党」代表が「批判的なコメントは組織的行動である」という着想を得たのか、そう思った経緯はなんなのか知りたいところです。

 さて、ここ1週間ほどになって一気にムン・ジェイン政権に対して厳しいコメントがつくようになっているのは間違いないところなのです。
 ただ、その多くはオリンピックへの北朝鮮ごり押し参加についてのニュースです。
 ちょうど今朝のエントリにあったように、20代・30代が政権批判を繰り広げているのですね。
 アイスホッケー代表が可哀想だとか、自国開催のオリンピックで自国の旗を掲げられないとはなにごとだ、というようなコメントが主であると感じます。
 言ってみれば政府批判のコメントがついて当然、そしてそれを支持する『いいね』がついて当然のニュース。

 そういう面で見ると「共に民主党」および、ムン・ジェイン政権はろうそくデモ、ろうそく革命によって国民から彼らに対しての完全なサポートが得られていると勘違いしているということがいえるでしょうね。
 一切非難されるような施策をした覚えがないのですよ、彼らの中では。
 たとえば最低賃金を一気に引き上げて雇用自体が少なくなったことなんかもあくまでも「悪いのは事業主」であって、政策自体はとてもよいものだと確信している。
 平昌冬季オリンピックへの北朝鮮参加ごり押しについても、「南北協議の一環として見るべきで、アイスホッケー代表などは小さな犠牲に過ぎない」と確信している、ということですね。 

 なお、「ムン・ジェインこそが災害の元」というのは「ムン災害」のこと。
 朝鮮語で災害の読みはジェヘ。ムン・ジェインとムン・ジェヘで音が似ているということからムン・ジェイン政権主導の政策で混乱が起きると「ほらまたムン災害だ」と言われるようになっています。

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