ソチ五輪ショートトラック金のアン、ドーピング関与で平昌五輪に出られず 地元紙報道(AFPBB)
ロシアの男子ショートトラックでスター選手として知られるビクトル・アン(Viktor Ahn)が、ドーピングで平昌冬季五輪への出場を禁止されたと22日の地元メディアで報じられた。国営タス通信(TASS)は関係者の話として、同選手が世界反ドーピング機関(WADA)が作成した報告書でロシアのドーピングスキャンダルに関与したとして、「五輪への参加を禁止された」と伝えている。

 韓国ソウル出身で現在は妻子とともにロシアに住んでいる32歳のアンは、ソチ冬季五輪で金メダル3個を獲得するなど、ショートトラック界で最も成功したスケーターとして知られており、ロシアが国家ぐるみのドーピング問題で国際オリンピック委員会(IOC)から選手団派遣を禁じられたことを受け、中立の立場として平昌五輪に参加する許可を求めていた。

 担当弁護士はロシアメディアに対し、アンはスポーツ仲裁裁判所(CAS)に不服を申し立てる十分な時間がないため、目前に迫った平昌五輪への出場を断念せざるを得ないとコメント。国内紙スポーツ・エクスプレス(Sport Express)の記事では、今回の決定が「予期せぬこと」であり、「出場停止処分の選手名は事前に把握していたが、そのリストにアンは含まれていなかった。CASは今週中にわが国の五輪選手の問題について審議することになっているが、アンには審理を受けるための十分な時間がないため、五輪を欠場することになる」と語ったと伝えられた。
(引用ここまで)

 ヴィクトル・アンが実際にドーピングに手を染めていたかどうかはともかく。
 実際に筋肉増強剤系のドーピングのきっかけとして多いのは、怪我からの復帰時なのです。
 怪我を治している途中、どうしてもパフォーマンスが落ちる。リハビリが必要になるような怪我であれば特にそうなってしまう。
 「かつてのプレーができていた自分」と「現在の自分ができること」の落差に愕然としてしまうことがあります。
 そこにドーピングを使ってしまう心の隙が生まれてしまう。

 さらにパフォーマンスが収入や名誉に直結している選手にとっては死活問題になるのでしょう。
 ヴィクトル・アンはトリノのショートトラックで3つの金メダル、ひとつの銅メダルを獲得したものの、その後に負傷し、バンクーバー冬季五輪は代表漏れ。
 その後にスケート連盟とのおなじみの内紛も手伝ってロシアに帰化
 リハビリを経てソチで復活を遂げて再度金メダルを3つ、銅メダルをひとつ獲得。
 その復活がドーピングによるものだったかどうかまでは分かりません。

 ただ年齢も年齢ですし、ショートトラックの一時代が終わった……といったところですかね。

身体を作るというだけでもここまで狂えるのだから怖いわ……
果てなき渇望 ボディビルに憑かれた人々
増田 晶文
草思社
2012/6/12