「水原市アイスホッケー女子チーム創設、市議会と相談せず(朝鮮日報)
 京畿道水原市で初のアイスホッケー女子実業団チームを創設するという市長の方針に、野党の地方議員たちがこぞって反発している。野党「自由韓国党」と「国民の党」に所属する同市議会議員らは24日に記者会見を開き、「政府次元で行うべきアイスホッケーチーム創設をなぜ水原市の責任で行うのか理解できない」「ヨム・テヨン水原市長が急ごしらえした地方選挙向けの作品」と批判した。

 自由韓国党所属のミョン・ギュファン議員は「ヨム市長は市議会に一言の相談もなく決定した」と主張した。ほかの野党議員も「練習場所もないのに、これほど強く押し通す最大の理由は(選挙で)公認してもらうため」「6月の地方選挙で文在寅(ムン・ジェイン)大統領に気に入ってもらうためではないのか」「大統領府と調整したのでは」と反発したり、疑問を呈したりした。

 ヨム市長は23日に記者会見を開き、「アイスホッケー女子南北合同チームは平昌冬季五輪の平和遺産」だとして、実業団チーム創設計画を発表した。そして、「五輪終了後、所属すべきチームがほとんどないというアイスホッケー女子韓国代表選手たちの哀歓と、チーム創設に対する願いから、水原市は目をそらせなかった」と言った。
(引用ここまで)

 水原市の市長が独断で女子アイスホッケーの実業団チーム創設を発表して、それに対して市議会が反発しているという記事。
 今年はこういう事例がいくつか生まれると思います。

 ひとつは女子アイスホッケー統一チーム結成についてのゴリ押しでムン・ジェインの支持率が急激に下落していることへのフォロー策。
 これまで韓国女子アイスホッケーには実業団リーグすらなかったそうです。代表だけが活躍の場であったにも関わらずその枠に北朝鮮代表を無理矢理押し込んできたということから、ムン・ジェインが親北、従北政権であるという馬脚を現すことになったわけです。
 そのフォローとして市民クラブとしての実業団を作る、という美談が欲しいのでしょう。
 もちろん、この水原市長も「共に民主党」所属です。

 もうひとつの理由は業績作り。
 今年、韓国の統一地方選挙があります。市長選もあるのですね。記事中にもありますが。
 そこで目立とうということで、こうしたオリンピックを利用した話が出てくるわけです。プチサイズのF1招致、世界陸上招致、世界水泳招致といったところでしょう。
 「自分の手柄」をアピールするためにこういった業績を誇示する。地方の首長にありがちな光景です。

 水原市は人口120万人ほど。ソウルから急行で30分ほどのベッドタウン。韓国の地方都市としては指折りの大きさです。
 サッカーではKリーグクラシック所属の水原三星以外にも、水原FCという市民クラブを抱えています。
 というわけで、こうしてアイスホッケーの市民クラブも抱えることができるのかもしれませんが。
 実業団チームがひとつあったところで、対戦できるわけでもなし。リーグを作るなら最低4チーム必要ですが、韓国に女子選手がそこまでいるとも思えません。
 これまで実業団はおろか、大学チームすらないとの話ですから。

 これ、本当にやるとしたら女子アジアリーグ結成で日本の女子アイスホッケーリーグと云々……とかになる予感がしますね。

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伊藤洋介
幻冬舎
2013/5/30