【社説】堤川に続き密陽で大火、このままでは再発を防げない(朝鮮日報)
密陽病院火災の死者37人に、スプリンクラー設置なし(朝鮮日報)
 慶尚南道密陽市の世宗病院火災で37人が死亡し、およそ130人が負傷した。忠清北道堤川市のスポーツセンター火災で29人が死亡してから、まだわずか1カ月ほど。火災の正確な原因は判明していないが、先月の堤川火災で指摘された問題点が、まるで写し絵のように繰り返された。 (中略)

 密陽の世宗病院は、70代以上の高齢者や体が不自由な人が主に入院する病院だ。火災が発生しても自力で避難するのは難しい。にもかかわらず火災予防の措置は不十分で、消火システムは全く作動しなかった。火よりも恐ろしいのは煙と有毒ガスだ。消防当局によると、やけどによる死亡者はおらず、犠牲者37人のうち相当数が煙や有毒ガスなどで窒息死した。同病院の建物には内装材や排煙設備に関する規制も適用されておらず、有毒ガスがとりわけ多く発生した。総合病院や介護医療施設、精神医療機関は、消防法によりインテリアには防炎性能が基準を上回るものを用いるよう義務付けられているが、この病院は総合病院ではない一般病院に分類されており、適用対象ではなかった。

 スプリンクラーも設置されていなかった。病院の建物は一般建築物に分類され、消防法上のスプリンクラー設置基準からは外れていた。消防施設法・建築法上の安全基準も特になかった。火災当時、病院には医師や看護師など9人が勤務していた。このうち、当直医師と看護師、看護助手の計3人が命を落とした。朝食を済ませた午前7時30分ごろ、「火だ!」という叫びが聞こえて非常ベルが鳴っているにもかかわらず、付添人が「誤作動だ」と言って何の措置も取らなかった、という証言がある。5階の患者は、「避難せよ」とすら言われなかった。119救助隊員がドアを開けてくれるまで、閉じ込められたまま恐怖に震えていた。患者の避難を助けて命を落とした看護師もいたが、救急室勤務の看護師は、救急室裏手の辺りから火が出ると「火だ」と叫びながらすぐに外へ飛び出したという。(中略)

 韓国人は、大惨事のたびに「セウォル号事故を経験しても何も変わらない」と嘆いてきた。その嘆きにも今や慣れきって、戒めの思いをもたらさないという有様だ。惨事が起きたら、政治家がやってきて慰める。涙を見せてPRする者もいる。犠牲者の規模が大きければ、教訓にして備えるのではなく政治的に利用する、功利に基づいた行為だ。韓国政府は対策を発表するが、すぐに忘れてしまい、韓国社会は「まさか起きないだろう」と後戻りしていく。全員が「ショー」を演じているかのようだ。このままでは惨事の再発を防げない。
(引用ここまで)
火災が発生した世宗病院本館にはおよそ100人の患者が、本館の裏にある別館には94人の患者が入院していた。死亡したのは全て本館に入院していた患者だという。
(引用ここまで)

 100床ほどの入院施設のある病院にスプリンクラー設置義務なし。
 防炎素材を用いる義務もなし。
 死亡者は全員窒息死とのことで、有毒ガスによるもの。難燃素材を使っていれば犠牲者は少なくできたでしょう……というか、それ以前にスプリンクラーがあるべきですかね。
 あったところで、堤川のビル火災のように作動しなかったというオチになっていた気もしますが。

 そして、病院職員は当然のように先逃。
 さすがにこれを非難するのは厳しい気がします。
 韓国で火災にあったら最低限の警告をしてまずは逃げるべきでしょう。
 逃げられるのであれば。
 スプリンクラーもないところで素人が救助活動なんてするもんじゃないですよ。

 日本人は安全と水は無料だと思っているって言われますが、韓国では金を出してもきれいな空気と安全は買えないのでした。
 日本でも避難において介助が必要な患者がいる場合は、面積を問わずにスプリンクラー設置を義務とするようになったのはごく最近のことなのですが。

 堤川のビル火災から一ヶ月が経過するかしないかでまたこのレベルの火災。
 「将来もなにも変わらずに『なんでこんな後進国型の事故が起きるのだ』と韓国メディアが書き、『後進国だからだろ』と楽韓Webで突っこまれる」というエントリを書いたのは3日前のことでしたっけ。
 さすがに3日後にそう書くことになるとは思いませんでしたけどね。