駐韓米大使の内定撤回、事前通知なし…米国がコリアパッシング?(中央日報)
駐韓大使の任命は確かに米国の人事権問題だ。しかしチャ氏に対して韓国政府は昨年12月、すでにアグレマンを承認した。ところが事前の公式通知もなく内定を撤回したのは同盟国の間でほとんど見られない重大な外交的欠礼だ。米国側はチャ氏の内定撤回報道の後、外交チャンネルを通じて韓国側に「結果的に駐韓大使が平昌五輪前に赴任できなくなったことについて了解を求める」と知らせてきた。事前の説明ではなく事後の遺憾表明だ。これも一種のコリアパッシングという指摘が出る理由だ。

特に根本的な原因は韓米間の対北朝鮮政策の隔たりにあるという分析も出ている。最近ワシントンを訪れた外交消息筋は「トランプ政権がミュラー特別検察官問題で国内的に難しい状況で、平昌五輪をきっかけに韓国が見せている対北政策に対する不満も大きかった。こうした中でトランプ大統領はチャ氏が自分の強い意志と意中を韓国に正確に伝える人物でないと判断したようだ」と話した。

韓国国内でもチャ氏内定撤回の警告を読み取るべきだという指摘が出ている。国会外交統一委員会所属の鄭亮碩(チョン・ヤンソク)自由韓国党議員は「チャ氏の内定撤回はトランプ大統領が韓国政府に不満を表した一つのシグナル」とし「北の平昌五輪参加を推進し、トランプ大統領の意中を韓国政府が把握していないようだ」と批判した。
(引用ここまで)

 駐韓大使の内定取消があった理由のひとつは間違いなく、北朝鮮への軍事オプションに対して反対の意向を述べたからでしょう。
 ビクター・チャ氏本人が取消が報じられた後に発表した、鼻血作戦をはじめとした軍事オプションは大きなリスクを孕んでいるという記事からもそれは確実。
 ただ、大使としては知韓派である氏は適任だといまでも思います。
 意見の相違を表明させないという条件をつければ、ですが。

 内定取消にまで至ったのは「そういう意見を持っている人間を韓国に向かわせない」というアメリカ政府の意向が強く出たのではないかと思われます。
 すなわち、アメリカの意思とは逆の話をなんらかの形で表明されたときに誤解を生じる隙を少なくしておきたい。
 日本でも釜山の日本総領事長をクビにしたように、行政の方針とは異なるそういった意見を私的場所でも表明しないという慎重さは必要となりますが。
 そういった人物があらかじめいなければ、誤解も生じないし慎重さも必要とされない。

 もうひとつは内定まで行った人物の就任を取り消すことで韓国政府に対して圧力をかけるという意向が生じたのではないかと。
 いつまで経っても南北協議にこだわって「オリンピックに参加してくれた!」とばかりに尻尾を振り続ける韓国政府へのメッセージですね。
 「アメリカ政府はそういった意見を持つ人物を大使とはしない」と。

 それらを「コリアパッシングだ」と訴えているのですが。
 ムン・ジェインの意向を受け入れない、というのはパッシング=意に介さないというよりは、積極的に無視しようとしているというイメージです。

 そういえばけっきょく韓国政府が発表した「トランプ大統領は『家族を派遣する』と表明した」という話はなんだったんでしょうね(笑)。