<平昌五輪>氷点下20度の開会式リハーサルの夜 「カード機が凍って現金使った」(中央日報)
まずトップスは裏起毛ティーシャツ、タートルネックのニット、起毛ベスト、フリースジップアップなどを四重に着ました。ボトムスは裏起毛下着2枚と裏起毛レギンス、裏起毛綿のズボンなど4つを重ねて着ました。その上に太ももまで隠れるロングダウンコートを羽織っていきました。冬用ソックス2種類、ニット帽子、ネックウォーマー、手袋2種類、マフラーにふくらはぎまで隠れるウールブーツまで着用したところ、家では汗をかきました。まだ終わりではありません。太ももと足の裏にはカイロを貼りました。手を温めるカイロも2個準備しました。座布団タイプのカイロも購入しました。これに全身を覆う厚い毛布まで持っていきました。心のなかで『これくらいならシベリアのど真ん中でも暮らせる』と叫びました。 (中略)

午後6時ごろ珍富駅に到着しました。駅前シャトルバスを利用して午後6時30分ごろにスタジアムに到着しました。苦難はその時から始まりました。

開会式会場の入口で列に並びました。ところが大会関係者だけが出入りできる列でした。人々が別の入口を見つけて一斉に列に並びました。今度は取材陣だけが出入りできる列でした。午後7時が過ぎ、徐々に体が震えてきました。氷点下12度でした。激しい風が顔に吹き付け、痛いほどでした。測ったわけではないですが、体感温度はおそらく氷点下20度ぐらいにはなったでしょう。

別の入口を探しました。ところが時間が経っても列がなかなか進まないのです。イライラのあまり入場券をチェックするボランティアメンバーに「どうなっているのですか」と尋ねました。「チェックする機械が凍って作動せず、待ち時間が長くなっている」という返事が返ってきました。

スタジアムに入ったところで午後8時。ゲートごとに設置した防風フェンスのためか、スタジアムの中に入ると激しい風は弱まりました。横にいた女性観客は冷たいプラスチックの座席に座るのがこわいのか、躊躇していたようです。幸い、私は座布団タイプのカイロを持ってきたおかげで冷たい椅子にも座ることができました。 (中略)

お腹がすいてきたので売店を探しました。ご存じのように、外部からの飲食物搬入は禁止されています。それでホットク2個(5000ウォン)とおでん串2個(4500ウォン)を買いました。クレジットカードで決済しようとしましたが、売店スタッフが困った表情になりました。スタッフは「とても寒いので、クレジットカードリーダー機が凍っている。作動しない」と言いました。私は現金があったのでまだ幸いでした。

トイレまでは5分もかからない距離でしたが、向かう途中、非常に寒かったです。コンテナで作られた漢江(ハンガン)公園のトイレを思い浮かべてもらえればいいかもしれません。それでもお湯が出てきたので大丈夫でした。暖房休憩所は特に暖かく感じませんでした。人々の出入りが激しくて、ドアがほとんど開けっ放しになっていたからです。傘の形をしたパティオヒーターは10人余りが囲んでようやく辛うじて暖かさを感じる程度でした。

午後9時ごろになると寒さに震えて疲れた人々が席を立ち始めました。運動靴だけを履いてきたある男性は「足の指が取れそうだ」と言って、突然飛び出しました。靴下を二重に重ね履きして、カイロまで貼り付けていた私でさえ足が冷えました。手袋を二重にした手もかじかみました。
(引用ここまで)

 開会式の内容を秘匿するためにメディアは開会式そのものには入場できない(周辺取材は可能)ということで、あまり会場での様子が伝わってこなかったのですね。
 このレポートはなかなかの迫真。
 「シベリア開会式」と呼ばれている理由がよく分かります。
 これだけ重装備してもまだ寒いとか……。

 リハーサル当日の気温はマイナス12度、体感気温はマイナス20度に達したということですが、開会式が予定されている金曜日は寒さが緩むという予報になっています。
 「緩む」といっても前日までマイナス15度前後の寒波がきていたものが、予想最低気温はマイナス10度前後になるっていうレベルですけどね。
 残りの懸念は風ですが、これがまだ不明。風があるないは本当に違うからなぁ……。

 で、あまりの寒さに「クレジットカードリーダー」や「チケットリーダー」が凍りついて動かなくなるっていう。
 「中国や韓国はカード社会で進んでいる」というのが「日本後進国信徒」の言い分なのですが、そのカード社会すら寒さに負けているっていう。
 手荷物を少なくするために財布を持たないという選択をする人がいてもおかしくありませんが、死につながりますわな。
 まあ、こういう部分ではリハーサルをしてよかったのかもしれません。「クレジットカードリーダーが凍ることがあるので現金を持ちましょう」って警告ができましたからね。
 機会が凍ることを防ぐのは……無理でしょうね。

 その他にも会場周辺の店舗では「VISAカード使えます」の看板がかかっているのに、カードそのものが使えないとかいうようなお店も多数あるとのこと。
 なにやら「有無を言わさず統一デザインの看板をつけてまわった係員」がいるとのことです。

平昌一帯、すべての店に「VISA歓迎」の立て札……商人たち当惑(JTBC・朝鮮語)

 カード社会なぁ……。

 開会式そのものもアレなのでしょうけど、絶対に入場時にぐだぐだになると予想していたのですがまったくもってその通りになっていて苦笑。
 入場列形成とか、持ち込み禁止の案内とかまともにできないのは目に見えてました。
 韓流おばさんとかどうしているんですかね。
 現地取材に行かない、という判断は正解だったと思いますわ。複数人数で行けばフォローできる部分もあるのでしょうが、うちはそうじゃないもんな……。

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晋遊舎
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2017/10/26