北朝鮮で拘束され死亡の大学生の父親、米副大統領と五輪開会式に出席(ブルームバーグ)
ペンス氏の日韓歴訪が醸す「有事」のシグナル(日経新聞)
北朝鮮に拘束され、昨年昏睡(こんすい)状態のまま釈放されて帰国直後に死亡した米国人大学生、オットー・ワームビア氏の父親を、ペンス米副大統領が今週韓国で行われる平昌冬季五輪の開会式に同副大統領の特別ゲストとして同行し、共に出席する。
(引用ここまで)
 6日午後に来日するペンス米副大統領は、7日に安倍晋三首相らと会談する。韓国で開く平昌冬季五輪への出席に合わせた日韓歴訪で、北朝鮮情勢を踏まえ日米韓3カ国の結束をアピールする狙いだ。このタイミングでのペンス氏の訪問から、五輪後の朝鮮半島有事をにらんだ米軍の動きを嗅ぎ取る向きもある。 (中略)

 そもそも1月10日に発表されたペンス氏の平昌行きは、日本政府にとっても急な話だった。昨年12月末の段階では米国要人の平昌入りはないとみて、日本も首相以外の閣僚の出席にとどめる方向で調整が進んでいた。ペンス氏の平昌行きが発表されるや、首相も訪韓を決めた。

 政府高官は、今回のペンス氏の行程からは「単なる北朝鮮へのけん制ということを超えた意図を感じる」と語る。 (中略)

 1月末には、昨年11月に来日したばかりの在韓米軍司令官のブルックス氏がひそかに再来日。1月30日に国家安全保障局の谷内正太郎局長や秋葉剛男外務次官らと相次ぎ会談した。この会談内容も明らかにされていない。
(引用ここまで)

 ワームビア氏は北朝鮮で逮捕され、北朝鮮当局によって殺害された大学生。ほぼ脳死の状態でアメリカに帰国しましたが、その数日後に亡くなったという事件でした。  そして、ペンス副大統領がワームビア氏の父親と一緒に開会式に出る。
 北朝鮮に「アメリカ国民が殺されたことを忘れないぞ」とアピールすると共に、ワームビア氏の死を大義名分として使おうという魂胆もあるかもしれませんね。

 で、日経の記事。
 引用部分の最後あたりを読むと、軍事オプションは「行われるとしたらどのようなものになるか」という部分までシミュレート済みなのでしょうね。
 それを実行する、しないという選択の段階にまで来ている。
 そして、おそらくそれは在日米軍、および日本政府の協力の下で行われる。そのための協議だったのでしょう。

 安倍総理とタッグを組む形でペンス副大統領は韓国に向かい、日米韓の三者首脳級会談こそないものの「我々は北朝鮮に圧力を加え続ける」という表明を連続して行う。
 ……ふと思ったのですが、韓国側は軍事オプションがどのようなものになるのかの詳細を、アメリカから得ていない可能性もありますね。
 ムン・ジェインは「アメリカが軍事行動を取るとしたら、北朝鮮に連絡して挑発をやめるように言う」と大統領選挙中から宣言していた人物です。そんな人物が国家元首であるのに、詳細を教えられるわけがない。

 あさって8日には北朝鮮の軍創建日記念の軍事パレードが予定されています。
 オリンピック休戦を逆手にとって「我々は挑発をやめることはない」という宣言をするようなものですが……。
 アメリカと韓国、それぞれがどのようなリアクションをするのか。
 とても楽しみです。