記事が20行しか打てない… 極寒の会場ルポ 体感は氷点下20度、開会式に観客は耐えられるのか(産経新聞)
極寒の平昌、寒さに慣れたカナダ選手さえ「悪夢」と弱音(AFPBB)
現地の寒さ 体感しました(NHK)
体感温度が氷点下20度を下回る極寒に、観客は耐えられるのか。本番と同時刻の客席に座り、最終調整が続く舞台の様子を約1時間眺めてみた。 (中略)

 ももひき越しの膝を襲う刺すような強風は、韓国語の「刃風」という表現がぴったりだ。つま先に差し入れた使い捨てカイロから、熱は一切伝わってこない。

 はたして開会式当日、記事を作成することはできるのか。意を決して手袋を外し、ノートパソコンを取り出した。起動を待つ2分の間に、早くも指先の感覚がなくなっていく。試しに好きなアイドルソングの歌詞を打ち込んでみた。

 5分後が経過すると、凍傷になったのか鈍い痛みがみるみる両手に広がっていった。12字詰でわずか20行。1番のサビが終わったところで限界を迎え、たまらず画面を閉じた。

 「負けないよ どんなにすごい風や砂にまかれても」。いつもは勇気づけられる歌詞だが、この強風にはとても勝てる気がしなかった。

 さらに痛みで動揺したのか、この原稿を誤って会社に送稿するというこれまでの記者生活で最も恥ずかしいミスまで犯すおまけがつく。午後9時、すごすごと会場を退散した。

 24時間以上が経過した記事作成時点の現在も、右手小指の指先の感覚は戻っていない。
(引用ここまで)
 この寒さには、カナダのアルバータ州エドモントン(Edmonton)出身で、厳しい冬には慣れているはずのスケルトン選手の一人も「こたえるのは湿気だね。そのせいで、冷えるだけじゃなくて寒さが骨身に染みる。最悪なのは風。選手村の移動はさながら悪夢だ。寒いのに慣れている僕らカナダ人がこんなことを言うのはおかしいけど、経験にない寒さだよ」と漏らしている。

 あまりの寒さに、9日の開会式を欠席せざるを得ないと考える選手や関係者も出てきている。開会式は夜に行われるうえ、会場は屋根のない吹きさらしだからだ。イタリア代表では、心臓の問題や糖尿病を抱えているスタッフは出席を控え、選手は常に体を動かしているよう指示が出ている。ニュージーランドも、一部の選手が出席を見合わせる可能性があるという。
(引用ここまで)
今度は、凍える寒さにどれだけ耐えられるのか。日本から持ってきた温度計と共に歩いてみました。

上半身には暖かさが売りの某メーカーのインナーシャツを2枚、重ね着。その上にセーターとダウンジャケット、さらに、防寒性のジャケットを着ました。下半身は、タイツにズボン、その上に防寒性のズボン。靴は「マイナス40度まで使える」とされるスノーブーツを履きました。スキー用の手袋と帽子、ネックウォーマーをした上で外気に触れるのは、目の周りだけ。(中略)

寒風吹きすさぶ中、体はまだ耐えられたのですが、外気に触れている目のあたりが痛い…。 (中略)

過去の大会に比べるとどうなのか。平成に入ってから開かれた7回の冬のオリンピックと今回開催されるピョンチャンの合わせて8大会のうち、1994年のリレハンメルを除いてすべての取材を経験している、NHKのスタッフ神田美智子さんに聞きました。

「一番、寒いわね」

即答でした。寒さの理由は「なんと言っても風の強さ」という神田さん。一般的に風速が1メートル増すと体感温度が1度下がると言われています。ヨーロッパでの取材も頻繁に行っていますが、「寒さの質が違う」と言います。

「油断すると凍傷になるのでしっかりした手袋は欠かせません」と話す神田さんに「体を温めるための秘訣は」と聞くと食べ物で身体の中から温めることだということでした。
(引用ここまで)

 平昌冬季オリンピックの寒さレポート三連発。
 NHKがさまざまなレポートを出していてなかなか攻めてますね。
 それでも開会式当日の寒さは体感でマイナス10度くらいに収まるのではないかという予報。
 ただし、「あの韓国気象庁」の予報なのでなんとも。
 っつか、風があると体温の奪われかたが段違いなのでそのあたりが怖ろしいのですけどね。

 ただまあ、これだけ先だって「極寒だ」という情報が行き渡っていればまあさすがになんの対策もなしに行くような人もいないでしょう。
 そういう意味でこういった記者による実感レポートが必要だったということなのでしょう。

 件の式場はオリンピックとパラリンピックの開閉会式の計4日しか使わないもの。
 施設も終了後は大半を取り壊す予定ってことで屋根なし防風設備なしのスタジアムを作ってしまうところとか本当にあさはかというか。
 ケンチャナヨ精神の発露というべきか。
 平昌の開会式場周辺が寒くなったのは昨日や今日ってわけでもあるまいに。

 しかし、カナダ人が「経験したことがない寒さ」表現するってどういうことなの。
 それなのにプレス用のシャトルバスはこないとか、大幅な遅延が定常化しているそうですからね。開幕前から。
 選手やプレスの移動時に「バスが来ない」って歩きはじめて八甲田山が起きないことを祈るのみ。

最新の資料調査の結果、小説とは大違いの模様。
八甲田山 消された真実
伊藤 薫
山と溪谷社
2018/1/17