【社説】わずか5分で退席したペンス米副大統領の警告=韓国(中央日報)
ペンス米副大統領の非礼…キム常任委員長を除いて握手し歓迎式場を後に(ハンギョレ)
懸念していたことが起きた。それも最も輝くべき平昌(ピョンチャン)オリンピック(五輪)開会式の直前にだ。韓米同盟の隙間を見せる事件が昨日晩、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が海外貴賓を対象に主催したレセプション行事で発生した。ペンス米副大統領は文大統領の歓迎行事に現れなかったうえ、レセプション場にも遅く到着した。続いて文大統領との記念写真を別の空間で行い、やむを得ず入ったレセプション場をわずか5分で出ていった。メインテーブルに用意された自分の席には座ることもなく、金永南(キム・ヨンナム)北朝鮮最高人民会議常任委員長とあいさつも交わさなかった。韓国政府が期待した朝米の「接触」は実現しなかった。 (中略)

問題はペンス副大統領がわずか5分で退席するほど激しい反応を見せた点だ。「米国は北朝鮮と対話しない」という立場表明と同時に韓国に対しても強い警告を送ったと読み取ることができる。まだ北朝鮮から非核化に関するいかなる話も聞いていない状態だ。なのに「白頭血統」金与正氏との会談を準備するなど、韓国政府が過度に南北対話にこだわっているという不満とみられる。朝米の接触を意図的に演出しようとした韓国政府に対する不快感でもある。南北の和解と対話、さらに北朝鮮の非核化は、韓米が確実な協力の中で推進する場合に限り動力を得る。ペンス副大統領の警告を重く受け止める必要がある。
(引用ここまで)
 マイク・ペンス米副大統領が9日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が主催した平昌(ピョンチャン)冬季五輪事前歓迎レセプションに事実上欠席した。ペンス副大統領の欠席で、キム・ヨンナム北朝鮮最高人民会議常任委員長との初の朝米首脳級の遭遇もなくなった。事前に調整された首脳級要人の公式行事で、予期せぬ波紋を広げたペンス副大統領の行動は、外交的な常識を外れた非礼と言える。平昌五輪を機に、ペンス副大統領とキム・ヨンナム常任委員長が顔を合わせることで、今後の朝米対話に連結しようとした文大統領の構想も難関にぶつかることになった。 (中略)

 ペンス副大統領がこのような行動に出たのは、キム・ヨンナム常任委員長との“相席”に対する不満のためと見られる。文大統領が推進している南北対話に続く朝米対話に対する強い抵抗を、レセプション出席の約束を破棄する外交的な非礼まで冒して、露骨に示したものだ。 (中略)

 ペンス副大統領のこのような態度は、今後、米朝対話の険しい道程を予告していると言える。平昌で平和五輪を開催→南北対話を拡大→米朝対話→朝鮮半島の非核化と平和体制の構築につながる文大統領の構想も大きな障害に直面することになった。キム・ヨンチョル仁済大学統一学部教授は「ペンス副大統領の行動は今後、米国の対北朝鮮強硬政策に対するメッセージと見られる」としたうえで、「文大統領が構想した朝米対話への道は険しいかもしれない」と話した。
(引用ここまで)

 一応、中央日報もハンギョレも「ムン・ジェインのオリンピックを米朝会談に結びつけようとした構想は失敗に終わった」とあるのですが。
 それがどのような意図から行われたかという解釈が異なっていますね。
 中央日報は「アメリカは北朝鮮に圧力をかけることをやめはしない」という前提の下、アメリカは韓国が主導する米朝対話には乗らないという強力な意図を見せ、韓国に警告を与えたのだ、という筋書き。

 ハンギョレもそのあたりの警告であるということは意識しながら「外交非礼だ」と書き連ねている。
 用意されていた席に座ることすらなかったという態度は非礼といえば非礼かもしれませんが、そもそもアメリカから韓国に「北朝鮮と鉢合わせるようなことはないように」という依頼があったのにも関わらず、サプライズ的にこんな席を演出しようとしたムン・ジェインの意図が間違っているのですよ。
 ハンギョレはムン・ジェイン徹底支持の左派紙なので、そういった前提もなにも無視してムン・ジェイン側に立つのは当然なのでしょうが。

 韓国政府が目論んでいた話には絶対に乗らないという強力な意図を見せるためには、遅刻→安倍総理との相乗り→着席拒否という流れが必要であると考えたのでしょう。
 ムン・ジェインの甘ったるい対北外交戦略に反対である、ということを表明するためにペンス副大統領と安倍総理は訪韓したようなものですからね。

 それなのに、実質ナンバー2ともされるキム・ジョンウンの妹を目の前にして核問題への言及がゼロだったとか本当にムン・ジェインはなにを考えているのやら……。