「南北首脳会談、韓米訓練中止で応じてはいけない」…米国の韓半島専門家(中央日報)
金正恩氏の妹に4回会った文大統領「出会いの小さな火をたいまつにしよう」(中央日報)
ホワイトハウスの対応…「南北関係、非核化なしに前進ない」(中央日報)
「非核化を議題に含め、最大限の対北朝鮮圧力を維持しなければいけない。韓米訓練の中止、制裁緩和などで応じてはいけない」。

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長が文在寅(ムン・ジェイン)大統領の平壌(ピョンヤン)訪問を呼びかけたことに対し、米国の韓半島(朝鮮半島)専門家8人が10日(現地時間)、中央日報の質問で答えた南北首脳会談の先決条件だ。 (中略)

8人の専門家の大半は「南北首脳会談の議題に非核化を含めるか、北朝鮮から少なくとも非核化に関する約束を受けなければいけない」と指摘した。 (中略)

ランド研究所のブルース・ベネット研究員は「東洋には弱い指導者が強い指導者を訪れて謁見する伝統があるが、金正恩委員長は文大統領の北朝鮮訪問を北朝鮮内部で政治的勝利として包装するはず」とし「2000年と07年に北朝鮮を訪問して首脳会談をしたため、文大統領が今回は金正恩委員長のソウル答礼訪問を要求するべきだ」と主張した。
(引用ここまで)
北朝鮮代表団の2泊3日の訪韓中、文大統領は金与正氏に4回会った。
(引用ここまで)
ホワイトハウス国家安保会議(NSC)報道官は9日夜(現地時間)、北朝鮮の文在寅(ムン・ジェイン)大統領平壌(ピョンヤン)招請に対する立場を問う中央日報の質問に対し「我々は同盟国の韓国と一致した対北朝鮮対応をするために緊密に接触している。ここには韓半島(朝鮮半島)非核化のための最大限の圧力が含まれる」とし、このように述べた。また「その間、北が見せてきた交渉戦力はよく知られている。我々は幻想を抱かず冷静に見守っている」と答えた。

米ホワイトハウスが「南北関係の改善が非核化と別に進展することはない」と述べたのは、非核化に対する北朝鮮の態度の変化がない中での南北首脳会談の推進に懸念を表したものとみられる。
(引用ここまで)
 訪韓したキム・ヨジョンとムン・ジェインはこの3日ほどで4回会談したとのこと。ですが、核問題への言及は一度すらなし。
 どれだけ北朝鮮に対して「配慮」したら気が済むのやら。

 そんなムン・ジェインの態度に対して、日本からは当然のことアメリカからも憂慮の声が挙がっているという話。
 中央日報がホワイトハウス、および朝鮮半島の専門家に尋ねたところ「非核化を前提にしない対話には意味がないどころか害悪だ」という話が出ているのですね。
 ICBM+搭載核弾頭の完成は春〜夏とされています。
 北朝鮮にとってはそこまでの時間稼ぎができればいいわけですから、ムン・ジェインの平壌への招待は実現しようがしまいがどうでもいいこと。
 ムン・ジェインに「南北対話の最中だ」と言わせて、演習なり空爆なりを遅らせることができればいいというだけ。

 1994年から同じようなことを繰り返しているのだから、日米はそれに乗ることはないでしょうけども。
 問題はムン・ジェインが大いに乗り気であるということなのですよ。
 去年4月から北朝鮮核問題が一気にクローズアップされてきましたが、ムン・ジェインはそこから何度も「朝鮮半島での戦争だけは許さない」と発言してきました。
 戦争を防ぐためであれば、自ら人間の盾になることくらい躊躇しない人物です。
 ここでも「ツートラック外交」を実践してくるでしょうね。

 ただ、アメリカはあくまでも訪朝に反対の立場を貫くでしょうし、そもそもアメリカはムン・ジェインの事情なんかお構いなしに、必要とあらばぶっ放してくるとは思いますけどね。
 ペンス副大統領は今回「検証できる形で、完全かつ不可逆的な非核化が確証」されなければ対話する意味がないと述べていました。
 非核化が保証されないかぎり、「すべてのオプションがテーブルの上にある」状況が変わるわけはないのです。