アングル:小平と李の友情、「真の平和五輪」と日韓で称賛(ロイター)
平昌五輪で日韓のライバル選手が、激しいレースを終えて抱き合う写真は、苦い歴史を抱える両国民の多くを感動させている。日本の安倍晋三首相も2人の友情を称賛した。

日本の小平奈緒選手は、18日夜行われたスピードスケート女子500メートルで、2014年ソチ大会に続く五輪3連覇に挑んだ地元韓国の李相花(イ・サンファ)選手を抑えて金メダルを獲得した。

しかし、小平選手が韓国国旗を手に涙するライバルを慰め、抱きしめる姿を捉えた写真は、日韓両国民の心を溶かしたようだ。日本が1910─45年、朝鮮半島を統治下に置いていたという歴史から、両国関係にはしこりが今なお残っている。

「試合が終わって、2人が抱き合って祝福し合う光景は、本当に素晴らしい光景だった」。安倍首相は19日、自身初の金メダルに輝いた小平選手を祝福する電話で、同選手にこう述べた。

日本の視聴者からも、この光景に感動して涙したとのツイートが相次ぎ、「2人が抱き合うシーンは全人類が待ち望んでいたようなことだ」と記す視聴者もいた。
(引用ここまで)

 あー、生ぬるい世界の見方ですね。
 こういう個人間の友情はどこでだって生まれるでしょうよ。日韓だろうとユダヤ−アラブの間だろうと充分にあり得る話です。
 だからといって、国と国の関係が変化するわけじゃない。
 変化のきっかけにはなり得るかもしれませんが、実際には1週間も経てばそんな話は終わるのです。

 日韓関係がこういったエピソードひとつで変化するのだったら、2001年にあった新大久保駅での転落事故がきっかけになってることでしょうよ。
 あの事故をねじ曲げて「日本人に差別されていた韓国人だったのに日本人を助けようとした」というような変な美談にしようと試みた輩もいましたね。
 だけども、変わりはしなかった。変わろうとしていないから、という言いかたもできるかもしれませんが。

 友情の話としてはお涙ちょうだいのいい話なのでしょうが。
 日韓両国民の心を溶かした、とか甘っちょろいだけの幻想ですわ。
 ルトワックが言うように、韓国が日本を呪い続けているのは「日本と戦おうとしなかった自分たちの祖父らに向けての呪詛」であって、日本側からなにか働きかけてできるようなことはないのです。
 いいとこ、慰安婦合意のように「政治的にはこの話はこれで終わり」とする努力くらいなものでしょう。それすら拒まれていますけどね。

中国4.0 暴発する中華帝国 (文春新書)
エドワード・ルトワック
文藝春秋
2016/3/18