「韓・日通貨スワップの再延長を準備」韓銀総裁(毎日経済新聞)
李柱烈(イ・ヂュヨル)韓国銀行総裁は日本との通貨スワップに対する関心を表明した。また、米国が基準金利を上げてもわが国の経済事情を優先考慮し、「引かれ式」の金融政策は行わないという意志も明らかにした。

20日(現地時間)、韓・スイス間の通貨スワップ契約署名式のためにスイスのチューリッヒを訪れた李総裁は、記者たちと会って「通貨スワップは相手国の経済事情が堅実だという判断と信頼があってこそ可能な条約」だと強調した。今後の他の基軸通貨国との追加的な協定と関連して、李総裁は「6大基軸通貨国の中では日本が関心事」だと明らかにした。

李総裁は「今は環境が良くないが、中央銀行間の交流を定期的に行っているので、時間が経過すれば通貨スワップの話を自然に行うことができると考えている」とし、「それに備えて中央銀行間の交流をうまく維持している」と付け加えた。韓国と日本は2001年から通貨スワップ契約を結んできたが、独島と少女像の設置問題をめぐって国家間の外交葛藤が浮き彫りになり、2015年の契約満了後の再延長議論が中断した。
(引用ここまで)

 毎日経済新聞はどうも機械翻訳に頼っているっぽいので、韓国版の原文も見てみたのですが。
 本当に「日本との通貨スワップ協定は関心事」って書いてあったなぁ。この状況でなんで通貨スワップ協定が締結できるとか思っているのやら。
 ついでなんでここ数年の日韓通貨スワップ協定についての時系列を軽く並べてみましょうか。

 そもそもその協議再開自体が韓国側から求めてきたものでした。
 2016年8月に麻生財務相から「向こうから話が出れば検討する」と言明されたあとの財務相会議で話題が出て、聯合ニュースが「日韓通貨スワップ協定再開!!!」という速報を出すほどのニュースとして扱われました。実際にはこれが「協議再開」だったわけですけどね。
 当時も韓国メディアからは「韓国側がプライドを捨てたと日本側がことさら言い立てるのは望ましくない」なんて話が出ていたものでした。
 土下座したけど土下座したって指を指すなという話です。つまり、土下座してるってことなんですが。

 パク・クネの弾劾騒ぎがあって麻生財務相曰く「誰が交渉相手なのかも分からない」ってことで2016年の年内の再開はなくなりました。
 その後、日本政府が釜山の慰安婦像設置に対抗措置を講じて、2017年の初頭に再開協議が中止されてますね
 直後に麻生財務相から「約束を守れない相手に金を貸したら戻ってこないかも知れない」と煽られてましたっけ。
 それからこっち、韓国政府は「日本との通貨スワップ協定は必要ない、日本が先に求めるのなら別だが」とか「こだわる必要はない」だの強気の発言を連発していました。

 去年の年末、カン・ギョンファ外交部長官が来日した際にはいきなり「日韓通貨スワップ協定の再開」を願い出てたりもしました。
 で、今回は韓銀総裁から「日韓通貨スワップ協定に期待している」と直接の言及。

 韓国としてみたら「政経分離の原則ガー」とか言うのでしょうが。
 何度も何度も書いていますが、通貨スワップ協定は政治的事柄なのですよ。そもそも通貨スワップ協定自体がイ・ミョンバクの天皇謝罪要求から「日本国民の了解が得られない」という理由で漸減していって消滅したのですよ。
 再開協議も韓国が慰安婦合意を守らないからポシャったわけで。
 そこから毫ほども状況が好転していない、むしろ悪化するだけ悪化しているのに、なんで経済協力だけは別なんて考えられるのやら。
 それこそ「約束を守らない相手に金を貸すバカはいない」って一蹴されて終わりでしょ。
 産経新聞あたりが週明けの官房長官記者会見で質問してくれませんかね。

対談なのでさらっと読めます。
韓国リスク 半島危機に日本を襲う隣の現実 (産経セレクト)
室谷克実 / 加藤達也
産経新聞出版
2017/12/30