これといって使えるニュースソースがなかったので、特使派遣についての考えを軽く書いておきましょう。

 今回の特使派遣、見所というかチェックしておくべき点は3つあると思います。

 1)キム・ジョンウンに会うことができるのか。
 2)米韓合同軍事演習をどうするのか。
 3)非核化について言及できるのか。
 
 キム・ジョンウンに会うことができなければ特使派遣の意義そのものが薄れます。半減どころじゃないですね。

 でもまあ、会える会えないは別にして最大の問題は2、3。
 北朝鮮は米韓合同軍事演習が行われたら対抗手段を講じると宣言しています。

北朝鮮、米韓合同軍事演習が実施されれば「対抗」と警告(ロイター)

 どのように対抗するか、ということまでは言及されていませんが「我々なりの方式で対抗する」とのことなのでIRBM級以上のミサイル発射実験ですかね。
 ですが、アメリカにとっては演習の中止はあり得ません。オリンピック、パラリンピックで延期しているところにさらに北朝鮮は「演習実施は受け入れられない」と論評している。
 そんなところに中止をしたら、完全に「アメリカと韓国は北朝鮮に屈した」というメッセージとして受け取られます。無理。
 果たして特使は演習実施を納得させることができるのか。対抗措置を取らせないよう説得できるのか。

 そしてもうひとつの焦点は、非核化への言及ができるのか。
 昨日出ていた記事では「非核化に関しては口頭で述べる」としていましたが、本当に言うことができるのか。というか、言うことができるのかということで注目されている時点でダメな気もしますが。
 この場合、非核化を言い出すだけでは意味がないのですよね。
 非核化に言及し、かつ一定以上の成果を得ることが目的なのですから。

 この特使派遣で非核化に関しての成果が得られなかったら、アメリカにとっては「彼らは同胞である韓国からの特使の説得にも耳を貸さなかった」といった感じでいいように使われてしまうのですが。
 ……そこまでちゃんと考えているのかどうか。

 「特使派遣で夢のような成果が上がって、外交大統領であるムン・ジェインの株が急上昇!」みたいな夢を持っているっぽいのですが、これらの事柄に対してキム・ジョンウンが拒絶したときのセカンダリーオプションがあるのか。
 水面下交渉が行われていて、あるていどの成果が出せるという自信があった上での特使派遣であればよいと思うのですが。

 さらにもうひとつ、焦点はあるのですがそれはまた別のエントリで。

赤い韓国 危機を招く半島の真実 (産経セレクト)
櫻井よしこ / 呉善花
産経新聞出版
2017/5/9