北朝鮮が核放棄の兆候なし - 米情報長官「私は懐疑的」(共同通信)
コーツ米国家情報長官は6日、上院軍事委員会の公聴会で証言し、非核化に向けた北朝鮮との対話進展の可能性について「非常に懐疑的だ」と述べ、「北朝鮮が核放棄に応じることを示す兆候はない」と指摘した。

 コーツ氏は歴代米政権の交渉努力は北朝鮮が核開発をさらに進展させるための時間稼ぎに使われただけで「全て失敗に終わった」と楽観論にくぎを刺した。

 アシュレー国防情報局長も、北朝鮮に「核・ミサイル開発を停止する意向はない」と断言した。
(引用ここまで)

 韓国、アメリカ、日本と問わずに今回の北朝鮮への特使派遣についてニュースを見ているのですが、なんとも隔靴掻痒の感。
 というのも、韓国が送った特使の報告を韓国政府が受けて発表している。
 すべてのメディアがその情報を元にして分析をしている。
 ですが特使、韓国政府という二重のフィルターがかかった状況で、真に迫れない感触なのですよ。ままならない。
 特に韓国政府は一定の方向性のために虚偽報告をすることを厭わないことを考えると……もう、なんというかホントにイライラします(笑)。

 とは言っても相変わらず北朝鮮当局から発表はなにもないので、特使からの報告を頼りにするしかないのですが。
 もっとも大事な「非核化」について、北朝鮮はこう述べています。

・北朝鮮側は、朝鮮半島非核化の意志を明確にし、北朝鮮に対する軍事的脅威が解消されて体制の安全が保障されれば、核を保有する理由がないという点を明確にした

 ここでいう「北朝鮮に対する軍事的脅威が解消されて、体制の安全が保証されれば」という前提条件。
 これ、要するに在韓米軍の撤退のことですからね。
 条件として少なくとも現状ではあり得ない。
 非核化をしないと言っているも同然なのですよ。もちろん、そんなことはアメリカも分かっているでしょう。

 もし、米朝対話があるとしたらまず最初に「で、どうやって非核化するんだ」と尋ねるところからはじまらざるを得ない。
 アメリカが求めるのは前提のない「検証可能で不可逆的な非核化」ですから。
 あるいは特使からの報告でも同様に尋ねるかもしれませんね。
 それに答えることができなかったら、「第2段階」に進まざるを得ないでしょう。

ニューズウィーク日本版特別編集 丸ごと1冊 金正恩 北朝鮮核危機 日本人が知らない全貌 (メディアハウスムック)
ニューズウィーク日本版編集部
CCCメディアハウス
2018/2/8