【社説】前政権関係者は全て刑務所行きになるのか(朝鮮日報)
 国家報勲処が朴勝椿(パク・スンチュン)前処長に対する2回目の刑事告発を準備していることが分かった。昨年12月、報勲処は朴前処長を「傘下の財団や共済会に不正があったにもかかわらず放置した」との理由で検察に告発し、検察は朴前処長を起訴した。報勲処は今回も朴前処長に対し「慶尚南道馬山にある3・15民主墓地の展示物を交換するよう指示した」との理由で再び告発しようとしている。ただしこれが職権乱用に相当するか判断するため、報勲処は複数の法律事務所に法的な検討を依頼したが、その法律事務所では意見が分かれているようだ。しかしそれでも報勲処は朴前処長に対する告発を強行した。朴前処長は現政権と対立してきたため、現政権が発足すると最初に更迭された人物だ。このように時の政権が自分たちにとって目障りな人物をあからさまに苦しめるような国が法治社会、あるいは民主社会と言えるだろうか。このような感情的暴力に動員され、それに従う報勲処や検察も本当に国家機関と言えるだろうか。

 報勲処が前の処長に対する告発を検討していると発表した同じ日、放送通信委員会も崔成俊(チェ・ソンジュン)前委員長に対する捜査を検察に依頼すると発表した。ある通信会社と癒着していたというのがその理由で、これは1年以上前にあるネットメディアが報じていた内容だ。ただこれについて放送通信委員会は「疑惑の一部には信ぴょう性がないが、癒着があったかもしれないのでそれを把握したい」とコメントしている。絶対にあってはならないことだ。 (中略)

 最近は毎日のように過去の政府関係者らに対する家宅捜索、逮捕、召喚、取り調べが続いている。政権が変わると何をされるか分からないので「政府職員は信念を持って仕事に取り組めない」とかなり前から言われている。ところが今やそれが違法かどうかはっきりしない問題、あるいは根拠のない問題にまで検察に捜査を依頼するという。これがいわゆる民主化闘争によって誕生したとされる政権下の実情だ。
(引用ここまで)

 「前政権関係者は全員逮捕されるの?」
 「答えは、もちろん『イエス』」

 と、おっさんにしか分からない広告ネタをはさんだところで書きますが。
 太字部分。
 ネットメディアが疑惑を書いて、それが実際にあったかなかったかは分からないけど把握するために捜査を依頼する、のだそうですよ。

 サムスン電子副会長のイ・ジェヨンに「証拠はないが、心証では賄賂なので有罪。そして懲役5年(実刑)」というトンデモ判決が下されました。
 あれと同じようなことが告発時点で行われているわけですね。
 その後、高裁では執行猶予判決に変更。なお、執行猶予判決を出した裁判長はネットで糾弾されています(ちなみにイ・ジェヨンの逮捕状は一度却下されていて、そのときもネットで裁判長が叩かれていました。2度目の逮捕状請求で拘束が認められたのは保身からではないかともされています)。

 前政権に連なるものを徹底的に叩くのは、韓国の政権交代は易姓革命であるということでほぼ説明できますが。
 特にムン・ジェイン政権では右派→左派と政権交代したこと、そして前任であるパク・クネを倒す(弾劾する)ために立ち上がった政権であるという位置づけから、糾弾行為はなおのこと激しくなっています。
 しかたがないところではあるのですけどね。
 こうして前政権を攻撃しておかないと、自分たちも同様に攻撃対象となるのは明白ですから。
 自分たちが政権をとったことをアピールするためにも生け贄が必要になる国なのです。「反革命勢力」は叩くにかぎる、というのが基本というわけです。

韓国人に生まれなくてよかった
武藤正敏
悟空出版
2017/6/1