15日から訪米の康外相、ティラーソン氏解任で肩透かし(朝鮮日報)
ティラーソン氏更迭は日本に好都合? 河野外相「後任と近く会談」(朝鮮日報)
韓国外交部(省に相当、以下同じ)の康京和(カン・ギョンファ)長官は14日朝、出勤の際に複数の取材記者から米国のティラーソン国務長官解任について尋ねられると「突然の変化(で戸惑っている)」とコメントした。15−17日に予定されている訪米を目前に控え、カウンターパートとなる米国の国務長官が突然解任されたことに驚きを隠せなかったようだ。 (中略)

 これまで韓国外交部は北朝鮮との対話局面で韓国大統領府からさほど重視されず、国家情報院や統一部に主導権を握られているとの批判を受けてきた。そのため外交部は今回の康長官訪米に向け準備に本腰を入れてきた。実際に康長官の訪米計画が発表された際、外交部の魯圭悳(ノ・ギュドク)報道官は「(韓米両国の外相が)深く話し合いを行う予定だ」とした上で「今回の訪米は北核問題をめぐる韓米間の緊密な関係をさらに強化し、米朝対話に向けた実務面での調整基盤を整えるのにプラスになるだろう」などと説明していた。
(引用ここまで)
 米国のトランプ大統領がティラーソン国務長官を解任したことについて、日本政府は「突然の決定で驚いた」との反応を示しながらも、早くも次期国務長官との会談の調整に入った。

 ティラーソン氏は米国の中でも代表的な対北朝鮮穏健派だったため、日本としては後任に対北朝鮮強硬派のマイク・ポンペオ中央情報局(CIA)長官が指名されたのは好都合ともいえる。ポンペオ氏は、北朝鮮が米国を狙った大陸間弾道ミサイル(ICBM)の製造技術を完成させる前に、北朝鮮への先制攻撃を検討すべきと主張してきた。

 日本の河野太郎外相は、ティラーソン氏との会談のために当初は今週末に訪米する方向で調整していた。しかしティラーソン氏の解任が決まったことで、河野外相は早くも後任のポンペオ氏との会談に向けて調整を始めた。
(引用ここまで)

 ちょっと面白い感じです。
 カン・ギョンファ外交部長官が訪米を決めた直後にカウンターパートであるティラーソン国務長官が解任される。
 河野外相が訪米を調整していたところ、訪米が決まるよりも前に解任が決定される。
 マイク・ポンペオが国務長官に就任するのは4月から。上院の承認も必要となりますが。
 それまではサリバン副長官が国務長官代理として働くとのこと。
 つまり、カン・ギョンファが会えるのはサリバン副長官なのですね。

 韓国の扱い、というものがよく分かる事例です。
 それでなくても今回の北朝鮮訪問から訪米、米朝首脳会談決定については大統領府と統一部が主導していて、外交部はまったく関与できていなかったのです。
 というわけで今回の訪米には期するところがあったとのことですが。
 思いっきりハシゴを外された状態。

 その一方で河野外相はうまいこと「ポンペオ国務長官」と会談ができそうな感じです。
 国務長官が変わったことで、トランプ政権の対北朝鮮外交方針は変わってくることでしょう。
 そのカウンターパートに会うことができるのはうまいですね。
 4月には日米首脳会談もあるとのことですし。

 偶然の部分も大きいのでしょうが、アメリカから見た日韓それぞれの扱いがよく分かる感じです。

北朝鮮核危機 全内幕 (朝日新書)
牧野 愛博
朝日新聞出版
2018/2/13