韓国の通貨スワップ、今後の課題は何か(朝鮮日報)
 韓国企画財政部と韓国銀行は2月9日、スイスと100億スイスフラン(約106億ドル)規模、期限3年の通貨スワップ協定を結ぶことで合意したと発表した。スイスフランは米ドル、ユーロ、円、英ポンド、カナダドルと共に世界の6大基軸通貨に数えられる。スイスとの通貨スワップ締結に成功したことで、韓国の金融の安定性はさらに高まったと評価できる。 (中略)

 国家間の通貨スワップは有事に際し、あらかじめ定めた限度内で自国通貨を相手国に預け、所定の為替レートで相手国通貨を借り入れることができる契約だ。例えば、韓国が通貨スワップ契約を結べば、韓国は必要な時にウォンをスイスの中央銀行に預け、スイスフランを調達できる。外貨不足で通貨危機が起きれば、相手国が限度内で外貨を融通してくれるため、流動性危機を回避することができる。そうした意味で、通貨スワップは「第2の外貨準備高」とも呼ばれる。外貨準備高が外貨不足に備える「積立金」ならば、通貨スワップは一種の「当座貸越」と言える。通貨危機に際し、国際通貨基金(IMF)から資金支援を受けるためには、さまざまな規制を受けることになり、経済主権と国家イメージが低下しかねない。これに対し、通貨スワップは特に干渉を受けず、安定的に外貨流動性を確保できるというメリットがある。 (中略)

 金融危機後、各国の中央銀行は通貨スワップ協定を拡大している。米国、ユーロ圏、英国、日本、スイス、カナダなど6カ国・地域の中央銀行は13年、常時有効の多国間通貨スワップ協定を結んだ。自国でドルが不足した場合、他国の中央銀行から3年間の短期融資を受ける内容だ。日本は中国に対抗し、東南アジアへの影響力を拡大する手段として、通貨スワップを活用している。シンガポールに続き、昨年にはタイ(30億ドル)、フィリピン(120億ドル)との通貨スワップを結んだ。中国も人民元の国際化に向け、通貨スワップを積極的に利用している。中国は韓国など32カ国と3兆元を超える通貨スワップ協定を結んでいる。

 通貨スワップは一国の信用格付けを向上させる要因にもなる。外国人の投機資本による攻撃で、外貨が引き潮のように流出しても、外国から流動性を確保し、防衛することができるからだ。また、通貨スワップ協定を結ぶということは、互いを簡単にはデフォルト(債務不履行)には陥らない国として認定することを意味し、国内金融市場に心理的な安定をもたらす。キム・ドンヨン経済副首相が昨年10月、中国との通貨スワップ協定を延長した際、「通貨スワップは多ければ多いほどよい。米国であれ、日本であれ、機会があれば結びたい」と述べたのもそのためだ。 (中略)

韓国は現在、米ドル、日本円、ユーロによる二国間通貨スワップ協定がない。国際取引に多用される信頼性が高い通貨とウォンを交換できる協定を結ぶことが重要なのだが、実情はそうではない。特に米日とは過去に通貨スワップ協定を結んでいたが、現在は解除された状態だ。 (中略)

 日本の場合は事実上、両国間の協議ルートが全てストップした状態だ。日本は実は韓国が最初に通貨スワップを結んだ国だった。韓日通貨スワップは01年の20億ドルからスタートし、11年には700億ドルにまで規模が拡大した。しかし、12年に独島(日本名・竹島)の領有権争いなど外交問題で規模が130億ドルへと縮小され、15年2月に完全に終了した。16年8月、韓国の求めで交渉が再開されたが、昨年1月に日本側が釜山の日本領事館前への慰安婦少女像設置を理由に交渉中断を宣言し、現在まで交渉が行われていない。
(引用ここまで)

 韓国人に通貨スワップ協定とはなにか、といったことを教えるための記事というような感じですかね。
 カナダに続いて、スイスとも通貨スワップ協定を結べたということで、「基軸通貨との通貨スワップ協定ができた」とか言っているのですが。
 スイスフランが基軸通貨……ねぇ?
 まあ、そう思いたいのであれば思っていてもいいとは思いますけども。

 さて、以前にも書いたように日本は米加欧英瑞の中央銀行と無制限かつ無期限の多国間協定を結んでいます。
 つまり、円の為替防衛という意味であれば日本はもはや他の国と通貨スワップ協定を結ぶ必要はないわけです。
 それでも、日本はインドネシア、タイ、フィリピン、マレーシアといった国々と通貨スワップ協定を結んでいます。
 円の国際的影響力を増していうという意向と、そういった国々とは「信頼で結ばれている」という前提があるからですね。

 韓国とはそれがない。
 民間ではともかく、少なくとも政府間では問題を終結させようとした慰安婦合意ですら守ることができない。
 合意で謳われていた日本大使館前の慰安婦像の撤去どころか、釜山の日本総領事館横にまで像を建ててしまう始末。
 それであれば「約束を守れない相手なら貸した金も帰ってこないかもしれない」わけですよ。
 それなのに、「約束を守らない」と前もって宣言しにきた相手から「通貨スワップ協定の協議再開をお願いしたい」とか外相会談で言われてしまう滑稽さ。

 韓国政府が……というか、ムン・ジェイン政権が対日外交を二軍扱いにしようとしてもそれはそれで問題ないのです。
 でも、そうするのなら自分たちの要望が通りにくくなるということも覚悟しろって話。
 「心の通い合う友人になりたい」のであれば、最低限約束を守れるようになれってことですね。
 これまでは旧宗主国としていくばくかの金を恵んできたけども、そんな時代はもう終わったのです。
 それも韓国が好んで終わらせたのですから。
 戦後70年以上が経過しているのですから、そろそろ独り立ちしてくれってことですわ。