韓国、米利上げ時に通貨危機の可能性…日米との通貨スワップ必要(中央日報)
全国経済人連合会傘下の韓国経済研究院(以下、韓経研)は18日、報告書「米国通貨政策正常化の影響と韓国の政策対応方向」を発刊し、この中で「米国が年内に利上げに踏み切った場合、第3の金融危機が発生する可能性がある。これを防ぐためには米国および日本との通貨スワップが必要だ」と明らかにした。 

  韓経研は、米国が年内に利上げやドル回収など通貨政策の正常化を進める一方、欧州中央銀行(ECB)も量的緩和政策を中断して緊縮政策に転じることによって韓国経済に少なくない影響を与えるだろうと予想した。 

  韓経研は韓国が通貨危機に陥った場合、外貨保有額が約1200億ドル(約12兆7000億円)不足すると推算している。また、「国内居住者の資本流出と海外韓国法人の現地金融のうち短期償還分、市場安定化のための韓国銀行による外国為替市場介入分などを考慮すると、不足額はさらに増えるだろう」と分析した。
(引用ここまで)

 現状の韓国経済のポートフォリオなんかをちらと書いてみますか。
 楽韓Webでも何度か書いていますが、半導体は通常のシリコンサイクルを超えてスーパーサイクル入りしていることもあってサムスン電子、SKハイニックスは異常な決算を叩き出しています。
 日米欧の半導体関連企業の決算も同様に順調そのもの。
 でも、韓国で順調なのはそこだけなのですよ。
 さらに半導体製造企業は自動車や造船といった産業に比べて、雇用が大きくないというのも特徴です。

 世界的に景気はなんとか上向き方向なのですが、韓国企業の多くはその恩恵にあずかれていません。
 ざっくりと見るかぎりではこれまで中国の輸入に頼ってきた分が、中国政府の内需への転換方針で削られているのが大きな原因ではないかとも思われます。
 中国が多くの中間材を輸入から自国生産に切り替えているのですね。
 半導体に関しても中国企業が多数のファブを建設しており、DRAMやNANDフラッシュといった半導体の生産を行おうともしています。スーパーサイクルが終焉するとしたらそれが原因になるのではないかともされています。

 というわけで韓国では景気が拡大していません。半導体関連産業が異常に潤っているので、経済成長率だけは妙に高いのですけどね。
 そんな状況で利上げができる回数は限られています。
 アメリカの利上げに追随できるかというとかなり疑問。

 どこかでキャピタルフライトが起きて、大きなウォン安ドル高局面になりかねない。
 で、今回の財界からのレポートでは「日米と通貨スワップ協定を締結して防衛せよ」という結論が出ている、というわけです。

 ま、それを拒んでいるのは韓国政府ですから。まずは釜山の慰安婦像撤去でもやってみるとよいかな。
 ムン・ジェインは大統領選挙前に釜山の慰安婦像詣でをしているから無理だと思いますけどね。

他人の意見を聞かない人 (角川新書)
片田 珠美
KADOKAWA / 角川マガジンズ
2015/3/10