李元大統領の逮捕状発付 「証拠隠滅の恐れ」=韓国地裁(聯合ニュース)
韓国のソウル中央地裁は22日、巨額の収賄や横領などの容疑で検察が請求した李明博(イ・ミョンバク)元大統領(76)の逮捕状を発付した。 (中略)

 地裁は、李容疑者が逮捕状の発付可否を決める審査への出席を拒んだことから、検察の令状請求書と意見書、弁護人の意見書などを検討する書面審査を実施。「証拠隠滅の恐れがある」などとして発付を認めた。

 李容疑者は約14の事案について収賄、横領、脱税、職権乱用などの容疑が持たれている。

 一つは、大統領在任中(2008〜13年)に情報機関の国家情報院(国情院)から7億ウォン(約7000万円)の特殊活動費を受け取った収賄容疑だ。検察は国情院資金の受け取りの窓口役を担った金伯駿(キム・ベクジュン)元青瓦台(大統領府)総務企画官を収賄罪で起訴した際、起訴状に李容疑者を「主犯」と記載した。

 李容疑者はまた、検察が李容疑者の実質所有と見なす自動車部品会社「ダース」の米国での訴訟費用60億ウォン余りをサムスン電子に肩代わりさせたり、財界人などから賄賂を受け取ったりしたとされ、疑われる収賄額の合計は114億ウォンに上る。

 このほか、大統領就任以前の1991年から2007年にかけダースを利用して裏金をつくり総額350億ウォンを横領した疑い、国家機関にダースの米国での訴訟を支援させた職権乱用の疑いなども持たれている。
(引用ここまで)

 予想されていたことですが、イ・ミョンバクも逮捕されました。
 全斗煥、盧泰愚、パク・クネに続いて4人目の大統領経験者の逮捕。
 主たる逮捕要因は収賄となっています。

 記事中にあるように総額で100億ウォンを越える収賄が疑われています。
 1億ウォン以上の収賄については「特定犯罪加重処罰法」が適用されます。特定犯罪加重処罰法は懲役10年以上の有期刑か無期懲役。
 というわけで有罪になれば最低でも懲役10年が確定しているというわけですね。
 いまイ・ミョンバクは76歳ですから、獄死も覚悟しないといけないレベル。
 ちなみにパク・クネへの地裁での求刑が懲役30年となっているのも、同法の適用があったからです。
 収賄額から見ても求刑は20年以上、判決は15〜18年ってところですかね。

 イ・ミョンバクは現代建設を大きく成長させ、会長にまでなったことからノ・ムヒョンによってガタガタにされた経済を建て直すことが期待された「経済大統領」と呼ばれていたものでしたが。
 もはや韓国経済自体がボロボロで手直しは難しい状況にまで追い込まれていたこともあって、どうにもできませんでしたね。
 もうひとつ、財閥系企業の会長職を経ていたことから、すでに巨万の富を稼いでいるのでクリーンであることも期待されていたのですが。
 韓国の大統領は「国家元首兼行政の長」という強大な権力を持っているがために、汚職をせずにはいられない立場にあるのです。
 汚職をしないと周囲が許さないとでもいうべきか。
 この汚職をしないといられない構造については今週末にでもちょっと書きましょう。

大統領を殺す国 韓国 (角川oneテーマ21)
辺 真一
KADOKAWA / 角川書店
2014/3/10