在韓米軍が核戦争を想定した初の大規模退避訓練──連れて行ってもらえるのは誰?(ニューズウィーク)
ピョンチャン(平昌)五輪の開催で延期されていた米韓合同軍事演習は、4月1日から実施されることが決まった。米軍はこの演習に合わせて、アメリカ市民の韓国からの退避を想定した大規模な訓練を行う。軍事演習によって、一時収まっていた米朝間の緊張が再び高まることも予想される。

米軍機関紙「スターズ・アンド・ストライプス」によると、今回の演習は、核武装した北朝鮮との間に戦争が勃発し、アメリカ市民20万人以上を避難させるという想定。ボランティアの参加者100人を実際にアメリカ本土まで移送する訓練は初めてになる。

この訓練は「フォーカスト・パッセージ」と呼ばれ、米韓両軍が4月1日から開始する野外機動訓練「フォール・イーグル」、指揮系統訓練「キー・リゾルブ」に続いて、4月16〜20日の期間で実施される。

ピョンチャン五輪開催以降、米朝間の緊張は一時収まっていたが、今回の軍事訓練は、朝鮮半島が今も戦争の影に覆われていることをあらためて示した。米太平洋軍のクリストファー・ガーバー大佐は2月、朝鮮半島情勢は新たにより緊張した局面に入り、民間人を安全に帰国させる新たな手段が必要だ、と語っていた。

「機密事項の詳細は明かせないが、有事の際の危険の範囲、規模は拡大しているし、軍事作戦自体も刻々と進化している。非戦闘員の退避計画はそれに適応させる必要がある」と、ガーバーはハワイの地元紙の取材に答えている。

米海軍によると、非戦闘員の退避作戦の対象になるのはアメリカ国籍の「米政府機関の職員とその家族、非戦闘員として避難を指定された米軍軍人、そして軍人の家族」。

またアメリカ以外の国籍の市民で、「当該国(韓国)に居住する米政府機関職員のうち避難する意志がある者、民間米国人の家族、米軍軍人と軍関係者の家族、さらに上記に指定された者の家族」も対象となる。
(引用ここまで)

 これまで在韓米軍の家族、および民間人の韓国からの避難訓練というものは定期的に行われてきました。
 去年の6月にも行われています。

 韓国メディア「在韓アメリカ人にも特別な動きはない、日本政府は騒ぎすぎだ! ブーメランが刺さるぞ」 → 在韓米軍、6月に民間人避難訓練へ

 ただし、これまでの訓練内容は「韓国から在日米軍基地」への避難というものでした。
 一時的な避難、という側面が大きいものでしたね。

 今回の訓練は「アメリカ本土への避難」というもの。
 これが韓国で行われるのははじめてとのこと。
 ……これは日本の米軍基地も戦火に巻きこまれる、という想定下での訓練ですね。
 オプションとしてより現実味のあるものになりつつあるのは間違いない。

 そして、国務長官はティラーソンから対北朝鮮強硬派のポンペオになり。
 国家安全保障問題担当の大統領補佐官がマクマスターからジョン・ボルトンになる。
 ジョン・ボルトン氏はウォールストリートジャーナルに「もはや北朝鮮への先制攻撃は正当だ」というコラムを寄稿しているほどの超強硬派。

 北朝鮮はこれら一連の動きをメッセージとして受け取っているでしょうね。
 かなり風雲急を告げてきた、という感じでしょうか。