米韓FTA再交渉が妥結、韓国の通貨安誘導阻止へ付属文書も=米政府(ロイター)
韓国、米向け鉄鋼輸出抑制で合意 FTA見直しも (日経新聞)
米国政府は27日、韓国との自由貿易協定(KORUS)の再交渉が妥結したと発表した。韓国政府による競争的通貨切り下げを阻止する付属文書を追加するほか、韓国が自動車や製薬分野で譲歩することでも合意した。(中略)

付属文書は、韓国に為替介入の透明性向上を義務付け、競争的目的でのウォン安誘導の回避を約束させる内容となる。

為替に関する合意は、制裁措置の対象とはならず拘束力がない付属文書の扱いとなる。
(引用ここまで)
 韓国政府によると米国が韓国を鉄鋼輸入制限の適用から除外する代わりに、韓国は輸出数量を制限するクオータ制を導入する。2015〜17年の平均輸出量(383万トン)の70%を上限とする。
(引用ここまで)

 以前に楽韓Webで「韓国に対して圧力を与えるというのが目的であるから、韓国への関税免除を狙うのは難しいだろう」と書きました。
 ところがあに図らんや、韓国への関税免除が発表されたのですね。
 ですが、それには当然代償がありまして。

 ・韓国からの鉄鋼輸入制限、いわゆるクォータ制度の導入(過去3年平均の70%)。
 ・アメリカ産自動車のさらなる開放措置。
 ・保険制度での韓国製薬企業優遇の廃止。
 ・米韓FTAで為替介入の透明化を求める付帯文書の採用。

 これだけ捧げ物をしたら、そりゃアメリカも「このくらいで負けといてやろ」って言いますわな。
 特に最後の為替介入の透明化はすごい。
 かねてからアメリカからしてみたら韓国政府による為替介入は許しがたいものであったのですよ。
 パク・クネが訪米した際にも、「わたしは為替介入をしています」というプラカードを首から下げさせられかねないくらいの勢いでした。
 アメリカ政府からは何度ともなく、そしてIMFからも「もういい加減為替介入やめろ」くらいに言われていたものです。

 米韓FTAの最大の失敗は対ドルで常に為替介入をしてくる相手に対して、そのあたりの制限を課すことなしにFTAを結んだことであるという話はずーっと出ていたのです。
 今回の改定では罰則もなにもない付帯文書扱いですが。
 韓国が守ってこなかったら当然のように制限も増えていくことでしょう。なにより「為替介入」について明記させたことは大きな成果です。

 アメリカが韓国への圧力を狙って53%の関税賦課の12カ国に含めた、という読みは間違っていなかったといえるでしょう。
 実際にそれが発現したのが鉄鋼関税という形ではなく、米韓FTAの改定という形になったというだけ。
 本丸である為替介入についても手足を縛るまではいかないにしても、制限をつけることに成功しています。
 鉄鋼に関税を課すていどのことよりも、こちらのほうがアメリカにとってははるかに得点が高いものとなるでしょうね。

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2005/11/5