【社説】韓国警察の野党弾圧、独裁政権下より露骨で暴力的だ(朝鮮日報)
 慶尚南道警察庁は30日、昌原市長選挙への立候補が決まった保守系野党・自由韓国党所属の趙辰来(チョ・ジンレ)氏について「慶尚南道が出資する団体での不正採用に関与した容疑で捜査中」と明らかにした。この日はチョ氏が自由韓国党の市長候補として正式に決まったまさにその当日だった。これに先立ち蔚山警察庁も今月16日、キム・ギヒョン蔚山市長が次の市長選挙で自由韓国党候補になることが決まったその日、キム市長の側近による不正行為への捜査名目で蔚山市庁への家宅捜索を行った。わずか半月の間に蔚山と昌原で野党の市長候補が決まった当日、全く同じような形で警察の捜査が行われのだ。 (中略)

 警察は前政権、さらにその前の政権に対する捜査に1年以上も時間をかけ、さらに野党候補の確定を待っていたかのように捜査を開始した。これら一連の出来事は検察と警察の捜査権をめぐる警察による政権へのご機嫌伺いだという。それが事実であれば、警察による一連の捜査は法律に基づくものではなく暴力であり、単なる利権争いに他ならない。
(引用ここまで)

 ザ・キングという韓国映画がありまして。いま日本の映画館でかかっています。

 ザ・キング:作品情報 - 映画.com

 これは腐敗している韓国検察の物語なのですが、ここ30年ほどの韓国社会をまんま描いています。「権力に寄り添え!」と部長が叫ぶところとか「ああ、そうだよねぇ」となります。
 主人公が部長派となるきっかけの事件とか「あるあるある〜」とか言いそうになりそうな話。
 基本的にピカレスクな胸クソ映画ですが、韓国社会の現実を描いていたりもします。

 でもま「それは映画でしょ」という話もあるでしょう。それじゃ、現実はどうなのか。
 こんな感じです、っていうのがこの事件。
 6月の統一地方選挙に向けて野党が市長候補を擁立したその日に警察がその候補の捜査に入る。
 映画よりも現実のほうがより胸クソだったというオチ。
 まあ、しょうがないのですよ?
 なにしろ相手は「大統領の命令に従って教科書改訂をしたから逮捕」なんてことをやってくる連中ですからね。
 「メガネをかけているから死刑」と紙一重のことをやっているのですが、そんな自覚はないのでしょうね。

 まあ、さらに救われないのはこれら野党候補らも実際に「不正採用に関与」といった実態があるのは間違いないってところですかね。
 かといって与党側がキレイかといったら、閣僚登用の際のぐだぐだを見てもわかるようにそんなこともないのですが。

ポル・ポト〈革命〉史 虐殺と破壊の四年間 (講談社選書メチエ)
山田寛
講談社
2004/7/10