【寄稿】文在寅政権の積弊清算、国を台無しにする気か(朝鮮日報)
 文在寅(ムン・ジェイン)政権が発足して10カ月が過ぎたが、韓国社会の話題は依然として「積弊清算」に集中している。長年の弊害や問題を意味する「積弊」を正すことに異議を唱える人はいない。しかし、積弊清算が現在のように一過性の司法処理主体で進めば、社会全体にもたらすメリットよりデメリットの方がはるかに大きいはずだ。

 まずは公務員が地に身を伏して動かない消極的態度に陥るのは火を見るより明らかだ。 (中略)

 政策に理解が足りない民間人が公務員の過去の業務について調べ、上司の指示で動いた先輩職員がひどい目に遭っている。それを見た公務員が責任を持って働くことを期待できようか。四大河川事業、海外資源開発など国策事業に関与したという理由で不利益を与えれば、公務員をさらに委縮させるだけだ。

 経営危機に直面する造船・自動車だけでなく、近く金利が上昇することで経営難に直面する企業の処理問題を含め、思い切った構造調整が求められる局面だ。それなのに、公務員が委縮していれば、成果など上げられない。生ぬるい対応の末、後で一気に構造調整に踏み切れば、経済危機を招きかねない。 (中略)

 最も懸念されるのは社会の分裂だ。積弊清算という名分の下、社会の指導層がこれほど処罰されるのは、1987年の民主化以来ではないか。財界のエリートから公職者、軍人に至るまで大半が国家のために働いてきた人々だ。相次ぐ召喚と家宅捜索、逮捕状執行で社会全体が混乱している。

 検察は韓国で最高の秀才が集まった集団だ。頭が良い上に万能の剣を持っている。彼らがその気になれば、誰もそこから泳ぎ出すことは難しい。その矛先は大胆になり、3人の歴代大統領を狙っている。3回続けば、通常は「慣行」になったことを意味する。

 検察が今回も成功すれば、大韓民国には歴代大統領で礼遇を受ける人物が全くいなくなる。韓国にはそれほどの度量しかないのか。文化大革命を起こし、数十万人を殺し、中国を20年以上後退させた毛沢東について、トウ小平が「全ての人に功罪がある。過ちだけで評価してはならない」と述べたのとあまりに対照的だ。 (中略)

金大棋(キム・デギ)元青瓦台政策室長
(引用ここまで)

 言っていることは正論。
 元大統領は死人以外一人残らず告発される。
 大統領の下にいた人間も多数が告発される。そんな国を誰が尊敬するのだろうか、という話。
 ただ、このキム・デギという人物、イ・ミョンバク時代の大統領府政策室長ですね。
 言ってみれば自身が「積弊勢力」として認定されかねない人物であるからこそこういう話をしているという面もあるのでしょう。

 なにしろ大統領命令の教科書編纂に携わったというだけで、官僚でも告訴すべきとしている政権ですから。
 もはや誰が告発されても不思議じゃない。
 公務員にはなりたがっても、官僚になりたがる人間はいなくなるんじゃないでしょうか。 
 まあ、ムン・ジェイン政権はここから永久に左派政権が続くようにして、復讐の連鎖を断ち切ろうとはしていますけどね。保守勢力を根こそぎ倒せば政権交代もなくなり、こうした話もなくなることでしょうよ。

 さて、コラムにあるようにこれから資源外交と4大河川は精査がさらに進んで、「イ・ミョンバク鳴り物入りで行われた事業」であるということから徹底的にやり玉に挙げられることでしょう。
 特に4大河川事業は韓国名物天然抹茶ラテを産んだものとして今年は例年にないほどに激しく糾弾されるはずです。
 パク・クネ時代から「22兆ウォンの無駄遣いだった」と糾弾されてきたほどでしたから。

 資源外交には韓国の悪徳が詰めこまれていると予言していますが、それをやりこめるためにそれ以上の悪徳を晒すことになるのではないかと楽しみにしています。

大統領を殺す国 韓国 (角川oneテーマ21)
辺 真一
KADOKAWA / 角川書店
2014/3/10