「妥結した」という韓米FTA…米国側から次々と「違う声」(中央日報)
事実上妥結したと考えられていた韓米自由貿易協定(FTA)改定交渉に異常気流が流れている。米国が韓米FTA改定に関連し、繰り返し「違う声」を出している。

先月26日、金鉉宗(キム・ヒョンジョン)産業通商資源部通商交渉本部長は交渉妥結を発表し、「農業分野の『レッドライン』を守った」と述べた。農業市場を追加で開放しなかったと強調した。しかし米通商代表部(USTR)は先月30日(現地時間)、「国別貿易障壁報告書」を通じて「現在輸入が禁止された(米国産の)リンゴとナシについて(韓国)市場接近を要請した」とし「これら果物の輸入許可のために韓国に圧力を加え続ける」と明らかにした。これに先立ちサンダース米大統領報道官は「(韓米FTA改定交渉で)農業分野でも進展があった」と述べた。米国政府が韓国農業市場の開放に関心を持っていることを表している。

これだけではない。トランプ米大統領は先月29日(現地時間)、オハイオ州で演説し、韓米FTA改定交渉について「北朝鮮との交渉が妥結した後に先送りする可能性もある」と述べた。韓国政府はこの発言の真意を把握している。チョン・インギョ仁荷大対外副総長は「韓米FTA改定問題を朝米対話と連係し、『韓国政府が一定の役割を果たしてほしい』というメッセージを与えた」という見方を示した。 (中略)

米国が北朝鮮問題や為替レートを韓米FTAと結びつけようとする姿と関連し、韓国政府が「シャンパンをあまりにも早く開けた」という指摘が出ている。米国の「連係戦略」は十分に予測可能だったが、これに対応せず交渉の結果を自画自賛したということだ。 (中略)

チェ・ビョンイル梨花女子大国際大学院教授は「(政府が)交渉を終えて武勇談を語った」とし「最悪を避けた次悪を選択したのであり、次善ではなく最初から最後まで主導権を握られた交渉」と評価した。双方が韓米FTA関連の原則的な妥結を宣言しただけで最終署名はしていないだけに、最後まで緊張を緩めてはいけないというのが専門家の声だ。

両国通商長官の共同宣言文は出たが、改定協定文の作成と最終署名、両国国会の同意など韓米FTA改定が終わるまでの過程がまだ残っているからだ。
(引用ここまで)

 この記事の韓国版のタイトルが奮っていまして。

妥結したはずの韓米FTA……米、相次いだ後頭部(中央日報・朝鮮語)

 いわゆる「後頭部を殴られた=裏切りがあった」というヤツであると認識しているようなのですが。
 まあ、韓国が独り相撲をとっていただけですよね。

 米韓FTAが改定されたけども、鉄鋼輸出関税も免除されて実をとったのは韓国側であると「まるで我々の交渉手腕は古代の将軍そのものだ」くらいの勢いで自画自賛していたのですが。
 その後、アメリカからは……

韓国の為替介入への透明性を確保したと付帯文書を締結した
・農業分野でも圧力を加えていく
・正式な改定は米朝首脳会談後に先送り

 正式な改定は米朝首脳会談後に先送りというか、これ米朝首脳会談が成功しなかったら韓国にも詰め腹切らせる気満々ですよね。
 という感じで対韓国での通商政策を一気呵成に発表している状況。
 楽韓Webでは現状の米韓関係を見て「鉄鋼輸出関税が免除されるわけがない」というように語りました。その予想は外れましたが、それ以上の枷をはめられようとしているのが現状。
 当たり外れで言うなら、想定以上に正解したとでも言うべきか。
 韓国にとってはこれだったら鉄鋼への関税25%くらいのほうがよかったんじゃないかっていうレベル。
 そう考えると確かに「後頭部を殴られた」感はあるかもしれませんけどね。

 まあ、せいぜい「為替問題と米韓FTAは別」って言っていればいいんじゃないでしょうか。
 それを言うんだったら鉄鋼関税と米韓FTAも別ですし。
 すべての通商関連の出来事はばらばらに成立しているという言いかたもできるとは思いますよ。実際はどうであれ。