【社説】韓国式労働闘争、米企業の韓国GMに通用するか(朝鮮日報)
韓国GM、成果給支払い延期で…労働組合員が社長室で鉄パイプ振り回す(中央日報)
 韓国GMの経営の立て直しに向け会社側が提示した経費削減策に反対してきた同社労働組合は5日、突然社長室を占拠した。全国民主労働組合総連盟(民主労総)に所属する韓国GM労働組合はこの日、会社側が資金不足を理由に成果給の支払いを先送りすると、50人以上からなる組合員の集団が社長室から無断で備品を持ち出し立てこもりを始めた。その際、一部組合員は鉄パイプを振り回し椅子などを破壊したという。組合側は「今後は社長室を組合活動の拠点にする」と表明している。会社が存立の危機に立たされる中、過激な労働組合が暴力に訴えるという最悪の事態を今回も招いてしまったのだ。 (中略)

韓国GMは過去4年間で3兆ウォン(約3000億円)という巨額の赤字を記録したが、それでも組合は賃金引き上げを要求し、それが受け入れられなければストを繰り返してきた。「GMは韓国から引き揚げるのでは」とのうわさがささやかれ始めた昨年も、組合は17日間にわたりストを強行した。赤字が続く中でも組合は最高で4%以上の賃金引き上げを勝ち取り、毎年1000万ウォン(約100万円)以上の成果給まで手にした。仕事がなく工場がストップした時も給与の80%は必ず受け取っていた。

 韓国GM従業員の1人当たり年収は8700万ウォン(約880万円)で、2002年に比べると2.5倍に達している。これは現代自動車米アラバマ工場の7700万ウォン(約780万円)よりも高く、現代自北京工場の1120万ウォン(約113万円)に比べるとなんと8倍だ。しかしこれほど高い給与を受けながらも、その生産性は海外の工場に比べて大きく見劣りする。これまで会社が持ちこたえてきただけでも奇跡だ。このような高費用低効率の構造が改善されない限り、今後会社が生き残ることなど到底できない。

 韓国では労働組合がストを強行し闘争を続ければ、ほとんどのケースで会社側は最後に組合の要求を受け入れてきた。これはやむを得ない現実だ。現代自動車もそうだった。そのため現代自では今や従業員の平均年収は1億ウォン(約1000万円)近くにまで上がった。しかしGMは米国企業であり、工場を閉鎖して撤収すればそれで終わりだ。組合は米国のGM本社に組合員を派遣し闘争を続けることも検討しているという。米国企業を相手に典型的な韓国式の闘争を続けた場合、今の安定した雇用と高い年収が引き続き維持できるのだろうか。今後の動きを注目したい。
(引用ここまで)
韓国GM労組は玄関のドアを壊して社長室に入り、カゼム社長の成果給支払い延期方針に対して抗議した。「社長は退け」と叫び、社長室と秘書室、会議室を占拠した。この過程で一部の組合員は鉄パイプを使って社長室内の収納棚や椅子、机などを破損した。 (中略)

豪州国籍のカゼム社長との疎通に言語的な問題があった組合員らは午後2時50分ごろ、社長室を出て別の役員室を占拠した。チョン・ジュンミョン韓国GM技術研究所長(副社長)の執務室に移動し、不法行為を続けた。チョン・ジュンミョン副社長は最近、社内役職員対象の経営現況説明会でカゼム社長と共に会社の状況について説明した。組合員は当時の説明会でチョン副社長がした発言について謝罪するよう求めた。驚いたチョン副社長が執務室を出ようとしたが、組合員らは強圧的に執務室にチョン副社長を抑留した。恐怖を感じる副社長に答弁を要求し続けた組合員は約30分後、自主的に解散した。

カゼム社長は「職員の身体的安全を脅かし、会社の資産を破損した、全面的に納得できない行為」とし「不法行為を検察・警察・政府に申告し、懲戒・訴訟など法的手続きを履行する」と公表した。
(引用ここまで)

 韓国GMが韓国名物、労働争議で会社破壊に至りました。
 鉄パイプで威嚇して社長室を占拠とか伝統芸ですね。さすがにこういった武力闘争はここのところ見られないものでしたが90年代とかはそりゃもう頻発していたものです。
 STX造船海洋労組が共に民主党の支部を占拠しているのと併せて、こうした「武力闘争」を選ばなければならないほどに労組側が行き詰まっているというのが実際のところでしょう。

 次は双竜自動車でやったように、工場の徹底破壊でしょうか。
 ここまで来てしまったら韓国GMも撤退する他ないように思われます。
 労組側は「GM本社に組合員を派遣して闘争を続ける」って宣言してますが、下手したら撃ち殺されかねないでしょうねぇ……。

 ヒュンダイ自動車は韓国企業なので動きのとりようも制限されてしまいますが、韓国GMは外資で撤退したらそれっきり。ヒュンダイ自動車も20年以上韓国国内に工場を建設してない。
 もう韓国人作業員を雇用したくないというのが企業側の基本方針であることがあからさまに見えているのに、それでもストを繰り返す。
 まあ、その「闘争」とやらが彼らの本望であれば生暖かく見守ってあげるしかないですけどね。

 しかし、「今後は社長室を組合活動の拠点にする」は面白いなぁ。「これからはこの俺様が社長だ!」って感じですかね。

 あ、それとは別口ですが今日の14時過ぎにパク・クネへの地裁判決が出ます。速報予定。

社長になる人に知っておいてほしいこと
松下幸之助
PHP研究所
2009/8/29