韓経:韓国人宇宙飛行士誕生から10年…足も踏み出せない「第2の宇宙飛行士」(中央日報)
4月8日は韓国初の宇宙飛行士が宇宙に旅立って10年目になる日だ。初めての宇宙飛行士に選抜された航空宇宙研究院のイ・ソヨン研究員(当時)は2008年4月、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地からロシアのソユーズ号に乗り宇宙へ向かった。イ氏は国際宇宙ステーション(ISS)で11日間宇宙に滞在し、韓国人科学者が提案した18種類の実験を終えて帰還した。だが韓国の宇宙飛行士事業はここまでだった。韓国政府は宇宙飛行士事業直後に空軍将校3人を選抜してしばらく訓練させたことがあるが、イ氏に続く第2の宇宙飛行士は10年以上輩出されていない。 (中略)

しかし韓国が第2の宇宙飛行士事業を始めるには超えなければならない大きな山がある。宇宙飛行士事業が単発の性質で終わって起きた各種議論を乗り越えることだ。ロシア連邦宇宙庁では韓国人宇宙飛行士を宇宙飛行参加者と規定しているが、韓国国内では宇宙観光客という主張が依然として力を発揮している。

イ氏の場合、米国留学のため2014年に航空宇宙研究院に辞表を提出して起きた「食い逃げ議論」と、韓国国籍を放棄したという確認されていない報道が毎回繰り返されている。一部ではイ氏が地球に帰還してから講演を行い多くの青少年にインスピレーションを与えるなど十分に自らの役割を果たしたとして擁護する見方もある。責任を負わなければならない韓国政府は科学技術部と教育科学技術部、未来創造科学部と名前を変え消極的な態度で責任を個人に負わせる様子だ。
(引用ここまで)

 ……いやぁ、だってさ。
 韓国の宇宙開発って「Zという最終目的のために、○年後にはA地点に。○年後はB地点に。○年後はC地点に到達する」というようなデザインがないのです。
 羅老ことKSLV-1も当初はすべてを自国開発する予定だったものが、ノ・ムヒョンが「衛星打ち上げができるようにするぞ!」って言い出したことが原因でロシアから1段目をまるまる買ってくるというハメになったわけですよ。
 月探査計画も月着陸の予定が2025年以降だったものが、パク・クネの公約で2020年に前倒しされたり、月軌道周回衛星にいたっては任期内の2017年にしろと言われたりしてましたね。
 そして、ムン・ジェイン政権になって「積弊公約だ!」とされて、月探査計画はほぼ霧散したりしています
 要するに大統領のメンツや公約だけで計画のGOサインが点いたり消えたりするのです。

 規模は異なりますが、地方の首長がやっている「国際的な体育大会を開催してレガシーを残すぞ」というアレとなんら構造は変わらない。
 大邱で「世界陸上をやるぞ!」って言い出して、スタジアムを建設する。世界から選手はやってくる。
 でも、残るものなんてゼロ。
 優秀な競技者が出るわけでもないし、そもそも決勝進出者ゼロ。
 そのスタジアムで継続して大会が行われはするものの維持費が高くて「無用の長物」扱いになる。
 仁川のアジア大会、霊山のF1、そして平昌のオリンピック。どれも同じ。

 それらと同じで「韓国人宇宙飛行士を誕生させるぞ」とかけ声だけ出る。
 そこからどう宇宙開発につなげるのかとか、宇宙飛行士を継続して育成し、○年ごとに宇宙に向かわせるとかじゃない。
 単に「韓国人も宇宙に行く」というだけが目標。だからアストロノーツの育成をしようという方向性ではなく、宇宙旅行者の枠を買ってきて終わり
 そりゃま、続きません。韓国のやっていることはみんなこうなのですよね。
 資源外交とかもまったく構造は同じですね。

ニッポン宇宙開発秘史 元祖鳥人間から民間ロケットへ (NHK出版新書)
的川 泰宣
NHK出版
2017/11/10