戦闘機先端レーダーの国内開発が本格化、韓国型戦闘機に搭載予定(中央日報)
韓国型戦闘機(KF−X)の開発に必要な核心技術の確保が迫っている。防衛事業庁は11日、KF−X搭載用AESA(多機能能動)レーダーの国内研究開発が可能という結果を得たと明らかにした。 (中略)

AESAレーダーの国内開発過程は平坦な道ではなかった。当初、防衛事業庁は2014年にF−35A戦闘機を購入しながら米国からAESAレーダー技術を譲り受けることで合意した。 (中略)

しかし米政府が突然、F−35Aを導入すれば韓国に技術を提供するという約束を破り、問題が発生した。韓国に提供することにした25件の核心技術のうち▼AESAレーダー▼IRST(赤外線探索および追跡装備)▼EOTGP(電子光学標的獲得および追跡装備) ▼EW Suite(電磁波妨害装備)−−という核心技術4件の移転を拒否した。政府は技術支援がふさがると国内開発を決めたが、当時は開発能力をめぐる論議を呼んだ。この過程で開発力量が不足する企業を選定したのではとの疑惑まで提起された。しかし前回の1次検証に続いて今回の2次検証を通過し、国内開発の成功の可能性が確認されたのだ。

AESAレーダーの原理は約1000個のレーダー素子から出る電子ビームを必要な角度に自動で送り、標的を見つける構造だ。目標物が存在する方向にレーダーを動かす機械式(MSA)より広い領域を迅速に自動探知・追跡できる。レーダーには電波を放った後に反射した情報を受けて処理する送受信モジュール(TRM)がある。国防科学研究所(ADD)関係者は「直径1メートルの空間の中に約1000個のモジュールが設置されている」とし「米F−35A戦闘機に搭載されたAESAレーダーと性能が似ている」と説明した。この関係者は「10年前よりモジュールの長さは30%、重さは10%程度に減らし、小型化・軽量化に成功した」と伝えた。AESAレーダーは現在、米国をはじめとする先進5カ国だけが開発に成功した。
(引用ここまで)

 すごく久しぶりにKF-X関連の話が出てきました。製造元のKAIに「積弊清算」のアレで捜査の手が入り、社長が辞任するところまで行っていることもあって、製造中止まであるのではないかとドキドキしているのですが。ネタ的な意味で。
 インドネシアが中止している開発費の支払いを再開したという話も出ていませんしね。
 それでもなんとか開発は進んでいるとのことで。いや、これは嬉しい。

 今回はアメリカから技術移転を拒否されたAESAレーダーを国産で製造するのだという話。
 そこまでして「中核技術であるAESAレーダー」を作れるという自信があるのであれば、KF-16なりT-50なりに組み入れたらどうですかね。
 いきなり新機種に新規装備を導入するとか不具合があったときの原因の絞りこみに時間がかかるのですよ。
 それでなくても韓国が戦闘機を自主開発するなんてはじめてのことなのですから。
 さまざまなコンポーネントをテストすることができるのであれば、そのほうがずっといい。
 T-50に導入して運用テストとかすればいいんじゃないですかね?
 まあ、実際には韓国側が勝手にそうした新規装備を導入することは、T-50の設計を担当したロッキード・マーティンから禁止されているとは思いますが。

 そもそも、AESAにしろその他のアメリカから技術移転を拒絶された ── 記事では突然拒絶されたことになっていますが、最初から技術移転は承認されていなかったというのが本当のところ ── 他の核心技術にしろコンポーネントとして単独で作るのはそれほど難しい話でもないのですよ。
 それらから情報をまとめて統合し、パイロットに渡すことが極端に難しいという話。
 特に対地レーダーとしてルックダウンしたときにノイズを排除できるのかっていうのが最大の問題となります。

 ちなみにタイムテーブル的には2018年7月から試作機の製造(フライトモデルではない)に取りかかるという話で、2022年にはフライトモデルでの試験飛行が予定されています。……あと4年で試験飛行か。
 その他、開発予定はこちらのエントリにもありますので、参照してください。2023〜24年には量産契約をするのだそうです。あと5〜6年。
 現状、影も形もないものを一気にそこまで持っていくのか。
 韓国の戦闘機開発能力はあなどれないなー(棒読み)。

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関賢太郎
パンダ・パブリッシング
2017/10/13