韓国GM法定管理秒読み... イングル社長帰国せずに「陣頭指揮」(聯合ニュース・朝鮮語)
ゼネラル・モーターズが自己救済を通した韓国GMの「回生」より、事実上の破産宣言のような「法定管理」の準備に入り、懸念していた韓国GMの撤退と大々的リストラが現実に近づいている。
果たして GM側が提示した期限20日までの残り5日間、政府、産業銀行、 GM、韓国GM労使等の利害関係者が最後の交渉を介して破局を防ぐことができるか注目される。

15日、業界によると韓国GMは現在、財務・人事・法務関連組織を通じて法定管理の申請実務作業を準備している。
万が一の場合に備えたものではなく、実際にGMと韓国GM経営陣が数回言及した「資金枯渇」の時点で、20日になればすぐにでも裁判所に法廷管理を申請するための内部手続きに入ったのだ。
先月26日に韓国を訪問したGM本社バリー・イングル社長は労組と非公開面談で「3月末までに労使賃金団体協議が暫定合意にでも至らなければ、4月20日までの自己救済案は通らないだろう」とし「このような場合、政府や産業銀行の支援も期待できないために資金難の状況で不渡りが出ることもある」と述べた。

ダン・アンマンGM総括社長も「すべて(韓国GMの利害関係者)が、次の週の金曜日(20日)に交渉のテーブルに出なければならない」とし、構造調整デッドラインが「20日」であることを確認したとロイター通信が13日伝えた。
法定管理などGMの最後の決定が迫っているという事実は、GM本社海外事業部門の責任者であるイングル社長の動向を見ても確認することができる。
去る10日、午後に訪韓したイングル社長は翌週までに出国する予定がないことが分かった。
イングル社長は昨年末から最近まで、ほとんどの平均2週間毎に一度韓国を訪れては政府、産業銀行、韓国GM労組、自治体関係者と会って韓国GM回生のための投資計画と自己救済案を説明して協力と支援を要請してきた。
しかし、これまでは1回の訪問あたりの滞在期間が2〜3日に留まっていたために、もし予定通りイングル社長が次の週末までにほぼ十日間韓国にとどまった場合、韓国GMの最後の決断と談判のためのものと解釈される。

現在、GM本社と韓国GMは資金枯渇が予想される20日までに、人件費削減のための劇的な労使合意や政府や産業銀行の支援などを期待するのは難しいという判断を既に下したことが分かった。事実上自己救済案実行と新規投資を通じた再生計画をほぼあきらめた状態だ。
韓国GMは今年2月13日の群山工場閉鎖後には「韓国での継続事業したい」とし、韓国GMに貸した借入金27億ドル出資転換、2車種の新車割り当て、28億ドルの新車生産設備・研究開発(R&D)新規投資などそれなりに現実味のある骨太な再生案を比較的素早く提出してきた。

しかし、先月末から急激にGMの最高経営陣の韓国GM処理基調が「回生」よりも「法定管理」に向かっていることが判明している。
2月初めにスタートした2018年の賃金団体協議労使交渉が二ヶ月以上も進捗を見せずに人件費削減の可能性が減少したうえに、産業銀行による韓国GM経営チェックも当初韓国GMが期待した3月末をはるかに超過して5月頃に終わると予想されており、「待つのは難しい」という声がGMの内部で大きくなったというのが、韓国GM内外の伝言だ。
ここで、産業通商資源部も韓国GM富平・昌原工場「外国人投資地域」の指定申請について「新成長技術が不足している」とし、事実上の否定的な立場を明らかにしたことも影響を及ぼした。

業界では、残りの5日間、政府が積極的に仲裁に乗り出して労使政協議体を構成し、産業銀行、韓国GM労組が一堂に座って解決方案を探す「多者会議」が必要な時点だという分析が出ている。
政府と産業銀行が「個別の外国人投資企業の労使間の賃金団体協議問題」として傍観している時期は既に過ぎたという指摘だ。
業界では、錦湖タイヤが法廷管理の直前に、先月30日、政府・債権・労使間会議で、最終的に破局を避け「劇的妥結」したものの、今回はGMが外資系企業である上に不良責任論議などが重なり、現実的に可能性は大きくないことが懸念される。

実際に韓国GMが法廷管理に入ると、破産や厳しい構造調整を通じた再生手続きを踏むことになる。
追加リストラはもちろん、現在のGMと韓国GMの内部の雰囲気としては生産設備、最終的にすべて閉鎖して研究・デザインセンターと販売組織ていどが残されるという可能性が非常に有力との観測が韓国GMの内部から出ている。
業界関係者は「本社が韓国工場の主力輸出モデルであるトラックスの生産量を中国に渡す方法について検討してきて、現実的に大きな問題がないという結論が出たと聞いている」と伝えた。
現在富平工場は年間27万台のトラックスを生産して海外各地に輸出しているが、法定管理などの構造調整の過程でもっとも重要なアメリカへの輸出量である15万台分を中国工場に移転する案が有力だという説明だ。

韓国自動車産業と経済が受ける衝撃も莫大なものとなる。
韓国GMの部品サプライヤーの緊急対策委員会によると、301ある韓国GMの1次協力会社中、韓国GMへの依存率が50%を超える企業は150社に達し、韓国GMにのみ100%納品する業者も86に及ぶ。
非常対策委は、韓国GMが事業清算された場合、1・2・3次協力部品メーカーと主・副資材納品業者など、直接または間接的な利害関係者を含めて30万人の雇用が危うくなると主張している。業界では、韓国GM事態に影響を受ける雇用数が50万人という推定まで出ている。
(引用ここまで)
 この3月から4月にかけて危機を迎えるであろうとされていた韓国の大企業は3つ。
 クムホタイヤ、STX造船海洋、そして韓国GM。

 クムホタイヤはぎりぎりで清算を回避し、中国企業のダブルスターに買収されました。とりあえず雇用は3年間保証されるとのことですが、3年後がなかなか楽しみですね。
 STX造船海洋は自己救済案をぎりぎりで提出することができて、債権団筆頭である韓国産業銀行の精査待ち。まだ正常化に向けてはだいぶ遠いというのが実際。
 これらふたつの企業と韓国GMが大きく異なるのは、外資であるというところですね。
 言ってみれば逃げようと思えばいくらでも逃げられる。

 これまでは大宇自動車を買収した際の「15年は撤退しないこと」という契約に縛られてきただけで、GM本社としては撤退上等。
 直近の4年で3兆ウォンの赤字を出して、生産性は中国工場の1/10以下なんていう企業を活かしておく理由なんてゼロ……というか、「暴力集団がいるので出張不可」なんてお触れが出ているようなところに工場を存続させておくほうがおかしい。

 今週の金曜日までに妥結しなければ、リストラだろうとなんだろうとやり放題の破産決定。
 群山工場は閉鎖するということで、早期退職希望者には2年分の慰労金を支払う予定でしたが、それすら支払いの必要がなくなるという状況。破産ですからね。
 当然、前日までにしっかりと用意しておくことでしょうよ。
 なお、労組側はいまだにストライキの議論中だそうです。

韓国GM結局大乱起こるか... 労組、ストライキ決行するかどうかの議論(ニュース1・朝鮮語)

 懲りませんね。成功体験から抜け出ることは大変だ、ということでもあるかもしれませんけども。

撤退と聞くとキスカ島を思い出す。
指揮官の決断 満州とアッツの将軍 樋口季一郎 (文春新書)
早坂 隆
文藝春秋
2010/6/18