ビクター・チャ氏「北朝鮮、非核化ではなく核兵器保有国宣言」(中央日報)
北朝鮮「核実験中止」宣言、実験場は既に崩壊・汚染で使用不可(朝鮮日報)
ビクター・チャ米戦略国際問題研究所(CSIS)韓国部長は21日、北朝鮮の「核実験場廃棄宣言」について、非核化宣言というよりは核兵器保有国としての位置づけを宣言したものと分析した。

チャ部長はこの日、米ネットメディア「アクシオス」とのインタビューで、「北朝鮮はすでに対話中はすべての試験を中断すると話した。今回の宣言はその約束を公式化したもの」と話した。

特に北朝鮮の宣言は「責任ある核保有国のすべての側面を見せている。試験禁止、先制使用禁止、移送禁止に関し説明している」と指摘した。チャ部長は「したがってこれは非核化宣言ではなく、北朝鮮が責任ある核兵器保有国になれるという宣言」と規定した。

彼はまた、北朝鮮の意図と関連し、「だれもこれを信じないが、北朝鮮は彼らに必要なすべてであるトランプ大統領の同意を得られれば良い」と話した。

チャ部長は「このすべての状況で回答がない明快な質問は米国が北朝鮮のこうした譲歩に対する代価として何を与えるつもりなのかということ」と指摘した。
(引用ここまで)
 北朝鮮は20日、朝鮮労働党の中央委員会総会で、北朝鮮北部にある核実験場の廃棄を表明した。北部の核実験場とは、北朝鮮が6回にわたり核実験を実施した咸鏡北道豊渓里の核実験場を指す。

 これについて、専門家らは、2006年から昨年9月までに行われた6回の核実験の影響で、豊渓里核実験場の周辺の地盤が崩壊あるいは汚染され、実際には使用が不可能になっている可能性が高いとの見方を示した。 (中略)

 北朝鮮は現在、国際的な対北朝鮮制裁強化の影響で金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の統治資金が急減し、宮廷経済も極めて困難な状況に陥っている。経済難のため、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の実験を実施したくてもできない状況だ。
(引用ここまで)

 この「核実験、ICBM、IRBMの実験はすべて停止。核実験場も廃棄」というニュースを聞いたときに楽韓さんも「核廃棄に向けてはなんの意味もない」というツイートをしています。
 これに乗せられる人間がいたとしたらなにも考えていないだけか、よほど北朝鮮に対する知識が無いかのどちらかでしょうね。
 ICBMについても、核についても「もう実験は必要ない」という宣言であり、実質的な核保有国として我々を扱いべきだという話をしているのです。
 北朝鮮は「核廃棄」「非核化」とは真逆のベクトルへ向かおうとしていることは確実。

 プンゲリの核実験場はそもそも核実験の影響で山体崩壊すら危ぶまれていた場所で、坑道が崩壊して200人以上が生き埋めになっているという噂も出ている場所です。
 能動的に廃棄したというよりは放棄せざるを得なかったというのが実際でしょう。
 切ったとしても痛くもなんともないカードを切っただけ。

 今週末からの南北首脳会談に向けて、韓国側が喜ぶようなカードを切ってあげたということでしょう。
 ムン・ジェインが北朝鮮の核廃棄に向けてなにかできるのか。
 ま、とりあえずは「外交大統領様」とやらの手腕を見てみましょうかね。

北朝鮮核危機 全内幕 (朝日新書)
牧野 愛博
朝日新聞出版 
2018/2/13