【コラム】世論操作事件は文在寅の正義を試している(中央日報)
ドルイドキング:金慶洙議員、事件を報じた放送局の認可取り消しに言及(朝鮮日報)
【社説】ドルイドキングゲート、うそだらけの金慶洙議員(朝鮮日報)
権力の核心勢力である金慶洙(キム・ギョンス)議員は「酋長」ドゥルキングとは特別な間柄だ。金議員は「大統領選挙の時、自発的に支援するとやってきた人々が今になって無理な対価を要求し、それが受け入れられないと分かると、これに反感を抱いて違法マクロを使って悪意的に政府を非難した事件」と主張した。また、ドゥルキングがチャットアプリ「テレグラム」で多くの連絡を送ってきたがひとつひとつ確認できなかったと述べた。

しかし、事実とは程遠い説明だ。金議員が記事のURLを伝達しながら「広報してください」と送ると、ドゥルキングは「処理しました」と返信した。2人は世界最高のセキュリティーメッセージであるシグナルでも55回の対話をした。金議員の補佐官がドゥルキングが率いてきた会員制インターネット掲示板「経済的共進化の会(モイム)」(経共モ)のメンバーから金を受け取り、ドゥルキングが拘束された後に返していた事実も明らかになった。 (中略)

2012年李明博政府の国家情報院コメント工作の主犯である元世勲(ウォン・セフン)元国家情報院長は起訴され、4年10カ月ぶりに懲役4年の実刑が確定した。その間、捜査陣は検察と警察事務室を家宅捜索し、国家情報院のサーバーを点検した。ところが今のコメント操作事件に対する警察捜査は亀の歩みだ。ドゥルキング一党の携帯電話170台中133台は犯罪証拠物だ。ところが分析もせずに検察に渡したところ、世間が騒々しくなると返却してもらう始末だ。権力の顔色伺いをした跡が歴然だ。

文在寅大統領は就任の挨拶で「文在寅と共に民主党政府で、機会は平等になります。過程は公正になります。結果は正義に期します」と述べた。正義が欠乏した時代を生きてきた国民を慰め、感動を与えた名演説だった。ところがドゥルキング捜査は公正でもなく、正義が期されているわけでもない。文在寅の正義はドゥルキングの前に屈したのか。 (中略)

今、ドゥルキングは公正と正義を最優先価値に考える文在寅政府を試している。ここで「自分に甘く他人に厳しい」というダブルスタンダードを適用すれば、自分で自分を否定することになる。特検を受け入れて政権核心まで捜査して全貌を明らかにしなければならない。敵味方の区別なく、公論の場を破壊した者を厳しく断罪してこそ、手遅れになる前に民主主義を手に入れることができる。
(引用ここまで)
 問題となったチャンネルAは今月22日夜のニュースで、ドルイドキング事件の主犯とされるキム・ドンウォン容疑者(逮捕)が金議員の補佐官に500万ウォン(現在のレートで約50万円)の現金を手渡し、直後に金議員に「無事受け取りましたか」というメールを送ったと報じた。番組終了後、金議員は自らのフェイスブックに「取材の問い合わせが来たときは、代弁人ではないとはっきり言ったにもかかわらず、記事をそのまま放映した」「党と協力して厳しく対処する」と書き込んだ。報道された内容が事実でないという趣旨のようだ。

 金議員はこの書き込みと共に、ネットコミュニティー「ポンプ」にアップされた「最悪の悪質選挙介入報道を告発します」という掲示板のアドレスもフェイスブックで紹介した。ポンプは携帯電話料金の割引で知られるサイトだ。問題の番組終了から30分後にアップされた金議員の書き込みは、問題の番組について「ごみ報道」と罵倒し、許認可権を持つ放送通信委員会への告発を提案した。さらに「チャンネルAに対する許認可取り消し請願を始めよう」とも呼び掛けた。この書き込みはわずか1日で6万回近く閲覧された。

 これに先立ち金議員は、今回の事件を巡って最初に自らの実名を報じたTV朝鮮の記者を名誉毀損(きそん)などの容疑で検察に告訴した。これに対して野党各党は「金議員はドルイドキングに関する疑惑を報じた放送局には全面対決の姿勢だが、実際に書き込み捏造を放置した責任があり、また実態解明の鍵を握るネイバーなどの大手サイトには何も言わない」として金議員の矛盾した態度に疑問を呈した。
(引用ここまで)
 金議員は当初、キム容疑者について「多くの支援者の一人にすぎない」という趣旨の説明を行っていた。ところが14日の会見では「ドルイドキングに感謝の言葉を伝えたことがある」と説明を変え、16日には「宣伝してほしい記事のアドレス(URL)を知人に伝えたが、その際にドルイドキングにもアドレスを送った可能性は排除できない」と言い出した。

 キム容疑者から人事の口利きを依頼されたとされる問題についても、金議員は当初「無理な要求だ」として聞き入れなかったと主張していたが、後に大阪総領事としてキム容疑者から推薦を受けた弁護士の履歴書を大統領府に送ったことを明らかにした。さらにキム容疑者の招待を受け京畿道坡州の出版社事務所に足を運んだことや、セキュリティーが厳格なシグナルと呼ばれるメッセンジャープログラムでキム容疑者と55回もメッセージをやりとりしていたことも分かった。加えて今度は自らの補佐官とキム容疑者が現金授受を行っていた事実も明らかになったのだ。
(引用ここまで)

 ドルイドキング続報。
 共に民主党所属のコメント部隊として活躍してきたのはまず間違いない事実ですね。
 自陣に有利なニュース、あるいは保守側に不利なニュースにコメントして「ホットなニュース」として扱わせる。
 コメントで否定的な話を書いて、ニュースの価値を薄れさせる。
 そういった事業を行い、「うちらはこんなんできますよ」ということで共に民主党に近づき、共生関係になったというところでしょうか。

 で、以前は「ドルイドキングは『自分を大阪総領事にしろ』と言った」と楽韓Webで報じてきましたが、実際には経済的共進化の会の高位会員を総領事にしろと言ってきたようですね。
 このほうが構図としてはわかりやすい。
 「わたしはウリ(主催する経済的共進化の会)に対して利益を与えることができる人物である」ということで団体を運営してきたのでしょう。
 そのために共に民主党の有力議員に近づき、実際にやりとりを行ってきた。
 ウリに利益を与えるという究極の形が高位会員を総領事だの駐日大使にするということだったと。
 大統領府での面接にまで行ったのだけども「今回はご縁がありませんで」と断られた、と。
 そして、ウリであったはずの共に民主党に裏切られたので、不利になるようなコメントを出すようになった……という。

 ムン・ジェイン政権が蒸し返そうとしているイ・ミョンバク主導のコメント部隊は悪いコメント部隊。
 共に民主党につながっていたのはよいコメント部隊。
 それで済ませられる規模の事件ではなくなってきたように思えます。
 キム議員の「そんな人間が支持者にいたかもしれない」→「感謝したことがある」→「URLを送ったかもしれない」→「(大阪総領事候補として)大統領府関係者に面会させた」っていう後退具合がすごい。

 その後、強力な捜査権を持つ特別検事が出てくることに与野党が合意したとのことで、最低でもキム議員は切られること決定かな。
 日本沈没(するからコネを作るために日本に行く)の件、爛れきったウリとナムが見られるであろうことから期待しかありませんね。

ルポ 絶望の韓国 (文春新書)
牧野愛博
文藝春秋
2017/5/19