トランプ大統領、北朝鮮に核放棄を呼び掛け(AFPBB)
 しかし、北朝鮮に何を望むかと問われたトランプ氏は記者団に対し「首脳会談に向けた調整は続いている。北朝鮮には非核化してほしい」と述べた。さらに非核化とは何かと質問されると「北朝鮮が自らの核を一掃することだ。とてもシンプルだ」と語った

トランプ氏は幾度となく北朝鮮の非核化に言及しているが、北朝鮮政府は一貫して「朝鮮半島の非核化」を主張している。これは在韓米軍の撤退を意味するもので、米国側が受け入れる可能性は低い。
(引用ここまで)

 北朝鮮の言を弄した言葉遊びのような「朝鮮半島の非核化云々」もトランプ大統領にかかると一刀両断。
 こういうシンプルなところは悪くないところですね。
 オバマやクリントンといった民主党出身の大統領ではこうはいかないという感じ。

 北朝鮮に望むことは非核化だけ。
 非核化とは北朝鮮による核廃棄であると断言。
 これがアメリカの24日の話、日本時間・韓国時間では25日のこと。
 明白に27日からはじまる南北首脳会談に向けての圧力ですね。

 ムン・ジェインが中途半端な成果を持ってきたら承知しない、ということでもあるでしょうし。
 非核化を前提としないのであれば米朝首脳会談をしなくてもいい、ということでもある。

 先日、アメリカ本土でB-2戦略爆撃機を10機飛ばすという出来事がありました。

 演習である、とのことでしたが。10機というのはおそらくメンテナンス等の理由で飛べないものを除いた離陸可能なものすべてを飛ばした……ということになります。
 シリアへの巡航ミサイルによる空爆後、10機のB-2ステルス戦略爆撃機を飛ばすというのはシリアに対しても、そして北朝鮮への圧力でもあるといえるでしょう。
 シリアへの空爆が思ったよりも小規模で終わっている(とはいっても前回の倍の規模)ということもあって、だいぶ余力を残しているように見えます。

  B-1Bの話の時にちらと語りましたが、大型のバンカーバスターであるMOP/GBU-57を搭載できるのはB-1BではなくB-2。B-52もできますけどね。ステルスであるか否かは大きな違い。
 どんなに地下深くに潜ってもやるときはやってやる。制空権がなくてもステルス爆撃機があるのだ、というデモンストレーションに他なりません。
 まあ、そもそも対空レーダーがほとんど働いていなかった、という話ではありますが。

 北朝鮮は「核実験、ICBMの実験発射の停止、核実験場の破棄」を宣言したものの、アメリカは一顧だにしてくれなかったということです。
 さて、そんな状況下で明日はムン・ジェインにとって一世一代の舞台となる南北首脳会談。なにが飛び出てくることやら。

世界最強!アメリカ空軍のすべて 戦闘機から攻撃機、爆撃機、次世代機まで、保有戦力の全貌がいま明らかに! (サイエンス・アイ新書)
青木 謙知
SBクリエイティブ
2011/1/14