南北首脳会談:「完全な非核化」の目標掲げるも具体策なし(朝鮮日報)
「完全な非核化」という言及があったが、具体的履行案や時期などは宣言に含まれていない。金委員長も同日、声明署名後の共同発表で非核化について一言も言及しなかった。このため、北朝鮮の核廃棄合意とそのための具体的なロードマップ作成は5月末−6月初めに予定されている米朝首脳会談に委ねられたとの見方がある。南北は「韓半島非核化のために国際社会の支持と協力を受けられるよう積極的に努力する」と述べた。

 文大統領は共同発表で、「韓半島の完全な非核化のために南と北はさらに緊密に協力していく」と言った。金委員長は「全同胞が戦争のない平和な地で繁栄と幸福を享受する新時代を切り開いていくという確固たる意志を同じくし、実践的な対策に合意した」と語ったが、「核に関する言及」はなかった。韓国大統領府関係者は「(金委員長の)非核化意志は複数の経路を通じて確認しており、肉声もあるが、別の機会に話す」としている。
(引用ここまで)

 南北首脳会談についてのエントリはひとつだけでしたが、まあ……中身がなかったからでした。
 一応、当日はいつでも書けるような体制は整えておいたのですが。
 「世紀の邂逅」だのなんだの大騒ぎしたわりには、成果としてはゼロに近い。
 キム・ジョンウンを引っ張り出してきたことこそが成果なのだと言われれば「そうなんでしょうね」とは思いますが。

 世界にとって重要なのは「非核化ができるかどうか」だけであって、他の細々としたデモンストレーションなんてどうでもいいし、ましてや南北鉄道の再開通とか植樹をして云々とかホントにどうでもいい。
 けっきょく、南北会談では「非核化を目標とする」という文言だけで、スケジュール、手段、検証方法等には言及なし。
 実質的にはゼロ回答も同然です。
 すべてを米朝首脳会談に持ち越しただけ。
 鈴置高史氏も、シンシアリーさんも「茶番だった」と斬り捨て。

米国の空爆を防ごうと「時間稼ぎ」に出た南北(日経ビジネスオンライン)
南北首脳会談・共同宣言文(板門店宣言)・・「非核化を目標」、でも具体案無し(シンシアリーのブログ)

 ま、この南北首脳会談の雰囲気にだまされるような人間はそうはいないとは思いますが……。
 ムン・ジェインが「懸命に平和を演出している」という部分でも共通していますかね。
 なんとしてでも戦争を防ぎたいというのは実際でしょうから、理解できる部分ではありますが。
 「北朝鮮の検証可能で不可逆な非核化」と「南北共に朝鮮半島の完全な非核化を実現する共通の目標を確認した」では天と地ほどの差があります。

 なんもかもが米朝首脳会談への持ち越しですね。それがムン・ジェインにできることの限界でもあるのですけども。