米、韓国製鉄鋼関税免除翌日に反ダンピング関税(朝鮮日報)
 米政府が1日(現地時間)、韓国製の鉄鋼線材製品に41.1%の反ダンピング関税を適用することを決定した。トランプ米大統領が韓国製鉄鋼製品に対する25%の関税免除を決めた翌日のことだ。

 米国際貿易委員会(ITC)は、韓国など5カ国が輸出した線材が米鉄鋼業界に実質的な被害を与えているとして、5年間にわたり、最高147.63%の関税を適用することを決めた。最高税率は英国に適用され、韓国にはそれに次ぐ高税率が適用される。鉄鋼全製品に対する25%の関税も免除されたが、「特に実益はない」という反応が聞かれる。過去3年間の対米輸出の平均量の70%に輸出を制限するクオータ制を受け入れた上、クオータ制適用時期も5月からではなく、今年1月まで遡及(そきゅう)されるためだ。 (中略)

米国はクオータ制の起算時期を5月ではなく、今年1月とする方針だ。鉄鋼業界は当惑している。被害を最小化するため、4月20日までに一部製品をクオータの34.6%に相当する量輸出した。クオータ制の適用を受けないための前倒し努力だったが、結果的に徒労に終わった格好だ。
(引用ここまで)

 韓国では南北首脳会談からこっち、まるでこの世の春が来たかのようなお祭り騒ぎになっています。
 昨日の「アジア横断鉄道に接続されて一気に経済発展を遂げるぞ」ってのもその一環。
 外交大統領のおかげで韓国の未来は明るく、支持率も85%超え。
 東アジア情勢のハンドルは韓国が握っているのだ、と大騒ぎ。
 でも、米韓情勢はなにも変わっていない、ということですね。

 そういえば鉄鋼関税免除が決まったときに、うちの「免除はあり得ない」という判断に「外れた外れた」と嬉々としてコメントを書き込んでいた輩がいましたっけ。
 実際にその後どうなったかはご存じの通り。
 まさか鉄鋼関税免除替わりに為替介入を透明化させるなんてことをやるとはさすがに予想もつきませんでしたわ。
 なにしろ韓国経済にとっては為替介入は一種の生命線そのものでしたから。
 免除しないという予想以上のペナルティを科すとはねぇ……。

 で、さらに今回の鉄鋼線材にアンチダンピング関税。
 おまけに韓国には過去3年間の鉄鋼平均輸出量の70%相当に抑えるというクォータ制を飲ませている上に、そのクォータ制のカウントは課税のスタートする今月からではなく1年間でカウントするっていう。
 まあ、それでなかったらなんのためのクォータ制だか分かりませんしね。
 韓国の鉄鋼業界はクォータ制がはじまる前に駆け込みで輸出したと(笑)。
 なんでカウントのスタートがいつはじまるのかなんて確認をしないんでしょうかね……。考えるよりもまず走るってことばかりを優先して、考えないからなんでしょうが。

というか米中貿易戦争の余波、ですけどね
「米中経済戦争」の内実を読み解く (PHP新書)
津上 俊哉
PHP研究所
2017/7/14