28m虚空から微細粉塵測定... うちの町内はどの間違っているか?(MBC・朝鮮語)
アンカー
微細粉塵測定所が高すぎるために濃度を適切に測定できないという指摘がありました。
環境省は、今年の初めに測定所の高さを下げたいとしていましたが、その後どうなったでしょう。
確認してみると、まだほとんどの測定所が高すぎるところにありました。
ベク・スンオ記者が取材しました。

レポート
京畿道のある微細粉塵測定所です。
天井を突き抜けた管に微細ホコリを集めた後、すぐ下の無人分析室で測定します。
環境部は測定所の高さを3mとしたが、4〜5mといったところでしょうか。
韓国で地面と最も近い測定所がこのていどです。

最も高いのはこちらです。
屋上に出て簡易階段でまた上がって行く。
地上の人がアリのように見えます。
測定所の高さが27.8mです。

[イ・ヒェスン]「あれはちょっと高いと思います。(高いみたいですか?)はい」

MBCが確保した全国に287ヶ所ある測定所の高さのデータです。
自治区ごとに測定所が1つあるソウルで城東区が最も低く、麻浦および西大門が20mをはるかに超えています。

環境省は今年初め、人の鼻の高さである1.5から10mの間が原則であり、避けられないとしても、20mを超えてはいけないと指示を出しました。
しかし、現実には異なっています。
大邱市と大田、世宗の場合、10mよりも下に設置されている測定所がひとつもありません。
全国的に56箇所だけ10m以下という原則を守っています。

20mを超える21ヶ所の測定所は、他の場所に移設しなければなりませんが、移転計画があるところが半分にもなりません。
最近、環境部独自の調査では、高さ20mを超える測定所で測った粉塵濃度が地上より28%薄く出るなど高いほど数値が不正確でした。

【イム・ヨウンウク/延世大環境公害研究所教授] 「ほとんどの場合で切り下げた数値を我々が見ているということですから、健康を保護するために誤った政策といえます」

環境省は、ホームページを通じて測定所がどこにあるのかは知らせているが、どのような高さで設置されているのかはまだ明らかにしていません。
みなさんの町内測定所の高さはMBCホームページを通じて確認することができます。
(引用ここまで)

 今年の頭に「韓国の粒子状物質の測定器はほとんどが10メートル以上の場所にあって濃度が3割引きの数字で出ている」という報道がありまして。
 そこから韓国気象庁は10メートル以下の場所に移設するように指導してきたとのこと。
 その記事では2016年末時点で264ヶ所中218ヶ所(82.6%)が10メートル以上、そのうち20ヶ所は20メートルを超える場所に設置されているとのことでした。

 今回は直近の数字が出ていまして、測定所は287ヶ所。
 うち10メートル以下の測定所は56ヶ所だけ。19.5%。2016年の数字とほぼ同じ。
 というか、10メートル以下っていうのもおかしいのですけどね。
 データの統一性がなくなってしまいますから「○メートルの場所に設置する」というのが本来でしょう。
 日本では原則3メートルの場所に置くことが義務づけられているとのことでした。

 韓国気象庁のPM2.5をはじめとした粒子状物質の予想は「過去最大規模の粒子状物質が韓国を襲います。ただし、その半分になるかもしれないし、1/100規模かもしれません」というようなもので。
 韓国人は「もう日本の予想を見たほうが確実だわ」くらいに言われていたりします。

 ま、こんな観測状況であってそれを改善する気もないのであれば、予測も不完全なモデルにしかなり得ません。
 この3割引きの数字で「世界三大空気汚染都市」なのですから、実態はどれほどなのかってことでもありますね。
 実に韓国的である、ということでしょうか。

気象庁物語 天気予報から地震・津波・火山まで (中公新書)
古川武彦
中央公論新社
2015/9/25