<韓日中首脳会談>非核化「安倍=CVID、李=政治的解決、文=完全な韓半島非核化」(中央日報)
9日、東京で開かれた韓日中首脳会議では、北朝鮮の非核化問題をめぐる首脳間の微妙な立場の違いが露呈した。

「北朝鮮が具体的な行動を取るまで圧力を維持しなければならない」と口癖のように話してきた日本の安倍晋三首相がやはり最も強力な立場だった。

安倍首相は首脳会議の冒頭発言で「北朝鮮がすべての大量破壊(殺傷)武器、すべての弾道ミサイル計画を“完全かつ検証可能で不可逆的な方法で廃棄”(CVID)するように国連安保理決議に伴う方案(制裁)を継続して進めていくべきだ」と述べた。非核化だけでなく、大量破壊兵器(WMD)まで廃棄の対象に含めて北朝鮮に要求しなければならないという立場を再度強調した。現在、米国も同じ立場だが、安倍首相は「私の主張をドナルド・トランプ米国大統領が受け入れた」と説明している。 (中略)

安倍首相と比較すると、中国の李克強首相の発言は量的にもその強さからもはるかに控えめだった。全ての発言を通じて非核化に対する言及そのものがなかった。 (中略)

特に、李首相は南北首脳会談と今後予定されている米朝首脳会談などに言及して「今回の機会を確実にとらえて対話を成功させ、韓半島問題の政治的解決に向けて、非核化の実現に向けて努力しなければならない」と述べた。李首相が言及した「政治的解決」という表現をめぐっては「習近平国家主席と金正恩国務委員長が主張する『北朝鮮の核問題の段階的解決』あるいは『段階的行動に対する補償と制裁の緩和』などを念頭に置いたものではないか」という解釈もある。

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は共同声明と冒頭発言で「韓半島の完全な非核化」という表現を使った。全ての発言を通じて「韓半島の完全な非核化と恒久的平和の定着に向けた基盤を用意した」と、南北首脳会談の成果を説明した。続く会見では「韓半島の完全な非核化と恒久的平和の定着、南北関係の改善が、韓半島はもちろん、北東アジアの平和と繁栄に非常に重要だということで認識を一致させた」と述べた。
(引用ここまで)

 北朝鮮情勢に対して、日中韓が三者三様でまったく別の方向を向いているのが分かります。
 日本は孤立化しているってさんざっぱら言われてきましたが、中国も韓国も日本も「孤立」している、というわけです。
 当初からの予想通り、北朝鮮核問題に対してなにか実のある成果を得ることはできなかった。
 というか、最初から得ようとはしていないというべきか。

 韓国としてはCVIDに言及するわけにはいかないというのが根本にあります。
 北朝鮮の要求である経済援助を段階的に与えたいので、リビア方式につながりかねない「完全で検証可能かつ不可逆的」な非核化には言及できないのですね。
 あくまでも板門店宣言内の「(将来的な)朝鮮半島の完全な非核化」までが限界。
 それ以上に非核化に対して踏みこむことはできない、ということが確認できたわけですよ。
 板門店宣言の時点で「どうもCVIDには二の足を踏んでいるっぽい」という感触はあったのですが、CVIDを強く求める安倍総理を前に、そこに同調しなかった。


 中国は「非核化に向けて努力」くらいの物言い。できればやりたくないというのが見え見えです。
 非核化に失敗したら空爆コースなので、非核化も経済制裁もやりますけどね……という立ち位置が見える。
 日本、中国、韓国、それぞれのスタンスを確認できたことが成果といえますかね。

 会って話をするという時点で、自分の手の内は見せなければならないわけです。
 とはいえ、このタイミングで首脳会談を断ることもやりにくい。
 痛くない腹まで探られる可能性のほうが高いのであれば会っておいた無難。
 そんな感じで開催された日中韓首脳会談でしたが、まあそれなりの成果はあったというところでしょうか。