ボルトン米補佐官「北朝鮮の核、全て米国に運搬して廃棄」(朝鮮日報)
 ボルトン補佐官は同日、米国のABC、CNNテレビとのインタビューで「恒久的な非核化(PVID)とはどんなものか」との質問に対し「全ての核兵器を除去・廃棄し、米国に搬入すること」として「(PVIDは)保障という恩恵が北朝鮮に流れ込む前に実現しなければならない」と述べた。さらに「非核化の手続きは完全に進行しなければならず、それは不可逆的なものだ」と主張した。オークリッジ国立研究所は第2次世界大戦当時、原子爆弾の製造を主導していた機関で、リビアで廃棄した核物質と装備を保管している。米国が北朝鮮の核兵器処理の場所について言及したのはこれが初めてだ。

 ボルトン補佐官はまた「非核化とは単に核兵器だけを意味するわけではなく、北朝鮮か過去に何度も同意してきたウラン濃縮とプルトニウム再処理能力の放棄も意味する」として「弾道ミサイル問題も交渉の議題に入っているし、化学・生物兵器についても考えなければならない」と述べた。非核化の概念について、核の原料、製造手段の廃棄だけでなく、大陸間弾道ミサイル(ICBM)や生物・化学兵器など大量破壊兵器(WMD)全般の廃棄まで範囲を広げたわけだ。

 ボルトン補佐官は「北朝鮮は(核・ミサイル)施設の位置を全て公開し、開放的な視察を認めなければならないだろう」として「われわれは、これを非常に早く実施することを願う」と述べた。さらに、北朝鮮の核廃棄と検証の過程で「国際原子力機関(IAEA)が役割を果たすだろう」としながらも「実際の核兵器の解体は米国が実施するもので、恐らくほかの国々の支援を受けるだろう」と述べた。ボルトン補佐官はまた、米朝首脳会談で「(北朝鮮による)韓国人と日本人の拉致被害者問題についても取り上げる予定だ」と述べた。
(引用ここまで)

 アメリカの求める北朝鮮の非核化について、だんだんと概要が見えてきましたね。
 ジョン・ボルトン補佐官は南北首脳会談の直後にも「リビア方式でなければ意味がない」という発言をしています。
 今回はその具体的な方法についての言及。
 いつ、どこで、誰が、なにを、なぜ、どのようにしての5W1Hは以下のようになっています。

・いつ=可及的に速やかに。数ヶ月から2年以内(トランプの任期中)。
・どこで=北朝鮮の核・ミサイル施設すべてを公開し、弾頭をテネシー州オークリッジに運ぶ。
・誰が=アメリカが実施し、検証はIAEAが行う。他の国も支援をする。
・なにを=すべての核弾頭、ミサイル、生物・化学兵器。および核関連技術者・研究者
・なぜ=国連安保理決議の実行。
・どのようにして=リビア方式。

 ……これ、北朝鮮は飲めないでしょ。どう考えても。
 でも、アメリカはこれを「最低限」として要求するわけで。
 さて、どうなるんでしょうかね。

あとでちらっとレビューする予定。
週刊ニューズウィーク日本版 「特集:統一朝鮮 本当のリスク」〈2018年5月22日号〉 [雑誌]
ニューズウィーク日本版編集部
CCCメディアハウス
2018/5/15