北朝鮮赤十字、脱北女性従業員の送還求め特段の対策を要求(中央日報)
北朝鮮は19日、企画脱北疑惑を生んでいる北朝鮮女性従業員を韓国政府が送還し南北関係改善意志を見せなければならないと主張した。

北朝鮮の朝鮮赤十字社中央委員会報道官はこの日、朝鮮中央通信を通じて集団脱北女性従業員の企画脱北疑惑を取り上げ、「われわれの女性公民を即時家族のもとに送り返すことで南北関係改善の意志を見せなければならない」と話した。

また、同報道官は「南朝鮮(韓国)当局は朴槿恵(パク・クネ)政権が敢行した前代未聞の反倫理的蛮行を認め、事件関連者を厳しく処罰しなければならない。われわれは南朝鮮当局の今後の動きを思慮深く見守るだろう」と明らかにした。

報道官は続けて、「看過できないのは当然この問題を担当し処理しなければならない南朝鮮当局が曖昧な態度を取り内外世論の要求から目を背けていること。板門店(パンムンジョム)宣言のインクも乾く前に南朝鮮当局が取っている態度は遺憾を超え失望を禁じ得なくしている」という論理を展開した。

そして「われわれは反共和国対決謀略ねつ造劇であり極悪な反倫理的犯罪行為である傀儡保守一味の集団誘引拉致事件をどのように処理するかが板門店宣言に反映された南北間の人道主義的問題解決見通しを決定する上で大きな影響を及ぼすことになるだろうということについて南朝鮮当局に想起させざるをえない」とし、この懸案が今後の離散家族再会などに影響を及ぼすことを示唆した。

その上で、「人倫・道徳も、国際法も眼中になく同族対決に狂いわれわれの女性公民を集団誘引拉致して亡命を強要した朴槿恵一味のような凶悪犯罪者は当然国際法廷に引き出して人類の峻厳な審判を下さなければならない」と要求した。

中国にある北朝鮮系の柳京(リュギョン)食堂の女性従業員は2016年4月集団脱北し韓国に入国したが、これは当時国家情報院が企画して行われたものとの主張が提起され議論を呼んでいる。北朝鮮は昨年から離散家族再会行事の条件として女性従業員の送還を要求しており、1月に開かれた南北高位級会談でもこうした立場を明らかにしている。
(引用ここまで)

 北朝鮮が公式に中国の北朝鮮レストランからの13人が一斉に脱北した集団を送還しろと要求。

 先日、エリオットもパク・クネ政権のすべてを「積弊」として扱って否定しているムン・ジェイン政権のやりかたを利用して賠償請求をしていましたね。
 それとまったく同じことを北朝鮮もやっているわけですよ。
 しかも、こちらは板門店宣言で「両国は人道主義的問題解決をする」と書いてしまっている。
 積弊勢力によって行われた誤った政策によって違法に拉致された我が人民を送還せよ、と。

 ムン・ジェインが一貫性をもって政治を行うのであれば、北朝鮮から要求された脱北者の送還に応じるしかないでしょうね。  法律でもなんでもない「板門店宣言の精神を守るため」に北朝鮮糾弾ビラの散布を禁止したように、あるいは脱北者と一切面会しないように。
 なにしろ、ムン・ジェインは北朝鮮の走狗ですからね。

 ただまあ、正直なところ北朝鮮が非核化においても、対韓国外交においてもどこを目標というか、落としどころにするつもりでいるかがいまひとつ不明。
 この送還が実現したらどうなるのか。むしろムン・ジェインを政治的に追い込んでないかって感じがしているのですよ。
 ……というように思っていたところに、核不拡散の専門家であるマーク・フィッツパトリック氏が「今週の北朝鮮の動きは寓話の『サソリとカエル』を思い起こさせないか? 物語は(カエルを刺して一緒に沈んだサソリが)『これが本能というものだ』で終わるのだが」


 「これが本能というものだ」というのが適切な訳かどうかは昔からちょっと疑問で。まあ、いいか。中東版の「ラクダとサソリ」っていうのもありますけどね。
 北朝鮮はサソリになるのではないか、ということなのでしょう。
 専門家から見ても「わけわからん」ってなっているくらいであれば、まあ楽韓さんが見ても意味不明って思えるのも当然ですかね。

日本・韓国・台湾は「核」を持つのか?
マーク・フィッツパトリック
草思社
2016/10/26