【コラム】板門店宣言に反すれば違法か(朝鮮日報)
 韓国統一部(省に相当)は12日、脱北者団体によるビラまきについて「板門店宣言の精神に正面から反するものであり、中断すべきだ」とコメントした。この日、自由北朝鮮運動連合は京畿道坡州で15万枚のビラや1000個のUSBメモリーなどを大型アドバルーンを使って北朝鮮に飛ばそうとした。統一部のコメントはこのことを念頭に置いたものだ。

 統一部は今月4日にもこの団体によるビラ飛ばしに対し「板門店宣言に反する」との理由で「断固対応する」という声明を出した。さらに「関連部処(省庁)と合同で対処したい」とした上で、公権力を動員してでもビラまきを制止する考えも示唆した。統一部によるこの強硬な態度は、民間団体によるビラまきなどの行為を事実上の違法と見なしているのだ。

 南北首脳会談の合意文である「板門店宣言」には「軍事境界線周辺での拡声器放送やビラまきをはじめとするあらゆる敵対行為を中断する」との条項がある。もちろんこれは可能であれば尊重すべきだろう。「対話局面において、あえて北朝鮮を刺激する必要があるのか」との世論があるのも事実だ。

 しかし板門店宣言は正式な法律ではなく、現時点では南北の首脳によるいわば「政治的宣言」にすぎない。そのため政府がこれを根拠に憲法で保障された「表現の自由」を阻止する権限はない。 (中略)

ある脱北者団体の関係者は「住民の安全を理由にできるだけ静かにやってほしいと政府が要請してくれば、いくらでも協力する」とする一方「しかし板門店宣言に反するとの理由でわれわれを犯罪者扱いするのは受け入れられない」と主張している。

 脱北者団体が北朝鮮にビラを飛ばす理由は南北関係を害するためではない。北朝鮮政権による情報統制の弊害を誰よりもよく知る彼らとしては、外の情報を少しでも多く北朝鮮住民に知らせるための一つの手段だ。政府があれほど重要視する板門店宣言のどこにも「北朝鮮住民の知る権利の向上」に関する内容はない。南北関係の改善を理由にビラ飛ばしを「違法」と見なしてしまえば、結果的に北朝鮮住民を外の世界からより遠ざけてしまうのではないか。
(引用ここまで)

 「北朝鮮住民」であって「北朝鮮国民」ではないのが面白いところ。
 38度線は公式見解では「非武装地帯」であって「国境」ではないのと同じことですね。あくまでも北朝鮮は韓国の一部であるというのが韓国の主張ですから。

 さて、「板門店宣言」が法律かと問われたら「そうではない」となるとは思うのですが。
 ですが、韓国国内ではすでに実質的な憲法みたいなものですね。
 先日の風船にビラやUSBメモリを入れて配布する運動が阻止された際にも、そして北朝鮮が集団脱北者の送還を求めた際にも「板門店宣言の精神に則って」という文言が見られます。
 なにしろ支持率83%のムン・ジェイン大統領様が南北会談で発表した板門店宣言ですから。
 韓国人は全員、なんの疑問も持たずにその精神に従うべきですよ。

 テレスクリーンに人民の敵である保守派の映像を二分間流して、憎悪させるようになるのももうすぐなんじゃないでしょうかね。

1984 - For The Love Of Big Brother
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2007/11/26